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JRA日本中央競馬会のオータムセール購買馬が日高育成牧場入厩

  • 2018年10月12日
  • 日高育成牧場で採血されるJRA育成馬
    日高育成牧場で採血されるJRA育成馬
  • 北海道オータムセールで購買されたチョコレートリリーの2017
    北海道オータムセールで購買されたチョコレートリリーの2017
  • 落札後のマイクロチップ検査
    落札後のマイクロチップ検査

 10月4日、JRA日本中央競馬会は、北海道オータムセールで購買した1歳馬2頭を、浦河町西舎にある日高育成牧場に入厩させた。

 10月1日から3日にかけて新ひだか町静内神森の北海道市場で開催された北海道オータムセールにおいて、JRAは初日の1日に上場番号89番の牝馬、チョコレートリリーの2017を7,236,000円(税込、以下同)で、2日目の2日には上場番号329番の牡馬、デジタルゴールドの29を5,616,000円で購買。2頭の購買をもって、本年の1歳市場での購買を終えた。

 2頭は4日に入厩すると、冨成雅尚業務課長らによる馬体検査を受け、晴れてJRA育成馬の仲間入りを果たした。

 今回の2頭の入厩で2017年生産の1歳馬、81頭(牡39頭、牝42頭)のJRA育成馬が確定。内訳はJRAホームブレッドが6頭(牡4頭、牝2頭)、九州1歳市場での購買が3,996,000円で牝1頭、八戸市場での購買が総額14,148,000円で4頭(牡1頭、牝3頭)、セレクトセールでの購買が総額31,320,000円で3頭(牡1頭、牝2頭)、北海道セレクションセールでの購買が総額127,440,000円で11頭(牡7頭、牝4頭)、北海道サマープレミアムセールでの購買が総額96,660,000円で11頭(牡7頭、牝4頭)、北海道サマーセールでの購買が総額269,784,000円で43頭(牡18頭、牝25頭)、北海道オータムセールでの購買が総額12,852,000円で2頭(牡1頭、牝1頭)となった。総額は556,200,000円で前年より51,948,000円増。購買頭数は1頭増となる。

 日高育成牧場ではJRA育成馬81頭のうち59頭を管理。来年4月のブリーズアップセールへの上場に向け育成される。

 4月のブリーズアップセールで売却され、今年デビューした現2歳のJRA育成馬は、ききょうSで2勝目をあげたJRAホームブレッドのイッツクールをはじめ、新馬勝ちのモンテアーサー、イチゴミルフィーユ、タムロドリームなど8頭が勝ち上がっている。とくにJRAホームブレッドは毎年少頭数の生産ながら、2009年生産の第一期生から2016年生産の第八期生現2歳まで8世代連続でJRA勝利を記録している。

 JRA育成馬が揃ったことを受け、冨成課長は「購買官に良い馬を揃えてもらいとても満足しています。今回の2頭もすぐに馴致を始めます。9月から馴致に入った育成馬たちも順調で、すでに800mのトラックコースで調教を進めています。とくにJBBA種牡馬のエスケンデレヤの産駒は総じて素晴らしく、期待以上の動きを見せています。また、ホームブレッドではイッツクールの全きょうだいもいますので、こちらも期待しています。一頭でも多く勝ち上がれるよう、そして、重賞、G1を勝てるような馬を育てていけるようしっかり調教していきます」とコメントした。