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北海道日高装蹄師会が造鉄講習会

  • 2018年09月14日
  • 全国大会を前に行われた造鉄講習会
    全国大会を前に行われた造鉄講習会
  • 講師を務めたJRA日高育成牧場の竹田和正専門役
    講師を務めたJRA日高育成牧場の竹田和正専門役
  • 出来上がった蹄鉄を手に感想を言い合った
    出来上がった蹄鉄を手に感想を言い合った

 9月13日、北海道の日高や胆振の装蹄師で組織される北海道日高装蹄師会(武田英二会長)は、浦河町西舎にあるJRA日本中央競馬会日高育成総合施設軽種馬装蹄所において、平成30年度造鉄講習会を開催した。

 この講習会は、10月15日、16日に栃木県宇都宮市にある、公益社団法人日本装削蹄協会装蹄教育センターを会場に開催される第71回全国装蹄競技大会を前に、会員のスキルアップを図ることを目的にしたもの。日高装蹄師会からは、今年の全国大会に、予選を勝ち抜いた5人が出場する。

 講習会に先立ち武田会長は「北海道胆振東部地震により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。今回の震災で被害が大きかった胆振のほうからの会員は出席できなくなってしまいました。参加者は少なくなってしまいましたが、有意義な講習会にしたいと思います」と挨拶した。

 講習会ではJRA日高育成牧場の竹田和正専門役と塩津大雅装蹄師が担当。竹田専門役は全国競技大会の大会規則、競技規程、審査規程を説明し「選手の皆さんはどういう審査をしているのか把握することが必要です。また、造鉄するにあたっては、万人受けするような見栄えのあるものが大事となります。審査員の目に留まるような蹄鉄をつくることを心がけてください」とアドバイスした。

 全国大会に出場する選手は慣れた手つきで造鉄をして、全国大会に向けての課題を再確認。竹田専門役や塩津装蹄師は、出来上がった蹄鉄を手に取ると、選手とディスカッションして改良点を指摘した。

 選手のひとりは「大会まであと2か月。最後まで練習に励んで全国大会に臨みたいと思います。選手一人一人がブラッシュアップして、優勝旗を北海道に持ち帰って被災地に明るい話題を提供できたら」と話した。