馬産地ニュース

JBBAでリム&フットケア・ワークショップ

  • 2018年09月10日
  • 50人以上の装蹄師や獣医師が出席したワークショップ
    50人以上の装蹄師や獣医師が出席したワークショップ
  • 出席者の質問に答える設楽巧喜装蹄師
    出席者の質問に答える設楽巧喜装蹄師
  • 田中弘祐調査役は多くの症例報告を呼びかけた
    田中弘祐調査役は多くの症例報告を呼びかけた

 9月5日夜、新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会(JBBA)静内種馬場研修所講義室において、平成30年度第1回リム&フットケア・ワークショップが開催された。

 このワークショップは、新たな視点からのアシや蹄の管理について、装蹄師、獣医師の立場から意見を交換し、相互連携や共通理念を養うとともに、さらに高度な護蹄技術や予防・矯正技術を探ることを目的とした集まり。JBBAによる軽種馬経営高度化指導研修事業の一環として開かれている。

 平成22年度から数えて通算16回目になるワークショップには、JBBA静内種馬場の中西信吾場長や職員、JRA日本中央競馬会日高育成牧場の獣医師や装蹄師、軽種馬育成調教センター、日高軽種馬農業協同組合、みなみ北海道農業共済組合の獣医師、開業獣医師、北海道日高装蹄師会の装蹄師、獣医学科の大学生など50人以上が出席した。

 北海道日高装蹄師会の武田英二会長を座長にした症例報告では、JBBA静内種馬場軽種馬生産技術総合研修センターの田中弘祐調査役が「過長蹄2例」を、NOSAIみなみ家畜高度診療センターの佐藤正人獣医師が「重度腕節・球節内反の2症例」を、北海道日高装蹄師会の設楽巧喜装蹄師が「蹄骨と蹄鞘の形成不全症~当歳時から多発性裂蹄を伴う凹湾蹄~」を演題に、症例の治療や装蹄の方法や経過を説明。それぞれの報告の後には、獣医師や装蹄師から多くの質問や意見、アドバイス、経験談などが寄せられた。

 次回のワークショップは2019年2月に開催予定。事務局の田中調査役は「通算17回目となる次回のワークショップにはもっとたくさんの症例報告を集めたいので、皆さんよろしくお願いします」と話した。