馬産地ニュース

JRA日本中央競馬会のサマープレミアム・サマーセール購買馬が日高育成牧場に入厩

  • 2018年09月03日
  • 11頭を購買したサマープレミアムセール
    11頭を購買したサマープレミアムセール
  • 鍛錬の場となる1600mトラック砂馬場
    鍛錬の場となる1600mトラック砂馬場
  • JRA育成馬の用いた研究業務を行う研究棟
    JRA育成馬の用いた研究業務を行う研究棟

 8月27日と30日、JRA日本中央競馬会が北海道サマープレミアムセール・サマーセールで購買した1歳馬が、浦河町西舎にある日高育成牧場に入厩した。

 JRAは8月20日に開催された北海道サマープレミアムセールでは総額96,660,000円(税込)で11頭(牡7頭、牝4頭)を、21日から24日までに開催された北海道サマーセールでは総額269,784,000円(税込)で43頭(牡18頭、牝25頭)を購買。合計54頭のうちの44頭(牡20頭、牝24頭)が日高育成牧場で繋養されることが決まった。

 27日には牡20頭が、30日には牝24頭が入厩。それぞれの飼養先から日高育成牧場に運ばれた1歳馬は、JRA職員によるマイクロチップ検査、採血、メディカル検査が行われたあと放牧地や馬房へ移動した。

 44頭はすでに日高育成牧場で繋養されているJRAホームブレッド4頭とセレクトセール、北海道セレクションセールの購買馬11頭とともに、9月から馴致をスタート。10月中旬にはコースでの調教を予定しているという。

 日高育成牧場業務課の冨成雅尚課長は「購買官に良い馬をたくさん買ってもらえたので期待しています。偶然ですが今年は新種牡馬の産駒が多くなりました。とくにエスケンデレヤは馬体の良さが目立つ馬が揃いましたので楽しみにです。来年4月のブリーズアップセールに向け、馬主の方がほしがるような馬、重賞を勝てるような馬を育てていきたいと思います」と話した。

 また、今年からは、牡、牝別々だった馴致を同時に開始し、同じような負荷をかけていく育成に変更。乳酸値測定も引き続き実施し、データを見える化して、その成果をフィードバックすることも考えているという。