馬産地ニュース

門別競馬場でYJSトライアルラウンド

  • 2018年08月24日
  • 闘志を見せる12人の若手騎手たち
    闘志を見せる12人の若手騎手たち
  • 元騎手の鈴木麻優さんから、女性騎手として現役を続ける藤田菜七子騎手に、花束が渡された
    元騎手の鈴木麻優さんから、女性騎手として現役を続ける藤田菜七子騎手に、花束が渡された
  • パドックにも多くの競馬ファンが詰めかけた
    パドックにも多くの競馬ファンが詰めかけた
  • 第1戦を制した井上敏樹騎手
    第1戦を制した井上敏樹騎手
  • 第2戦を制した木幡巧也騎手
    第2戦を制した木幡巧也騎手
  • 門別競馬場で勝利をあげた2人の騎手は、ヤングジョッキーズシリーズトライアルの初勝利を指をあげて表現した
    門別競馬場で勝利をあげた2人の騎手は、ヤングジョッキーズシリーズトライアルの初勝利を指をあげて表現した

 23日、門別競馬場で「2018ヤングジョッキーズシリーズトライアル」における東日本地区の門別ラウンドが開催。この日はJRA所属の藤田菜七子騎手(美浦・根本)が、北海道内の競馬場では初めてのレース(エキシビションとしては月曜日のばんえい競馬で騎乗)ということもあって、競馬場には1,315名ものファンが詰めかけた。

 この日は藤田騎手の他にも、JRAからは井上敏樹騎手、木幡巧也騎手、木幡初也騎手、山田敬士騎手、横山武史騎手が参戦。また地方からは赤津和希騎手(浦和)、岩本怜騎手(岩手)、中越琉世騎手(川崎)、藤田凌騎手(大井)に加え、地元ホッカイドウ競馬からの落合玄太騎手と山本咲希到騎手を合わせた12人の若手騎手が、第1戦(ダート1200m)と第2戦(ダート1800m)で騎乗技術を争った。

 レースに先駆けて行われたジョッキーの紹介式では、騎手たちに岩手競馬の女性ジョッキーだった鈴木麻優さんから花束が渡され、その後は各自がレースに向けての意気込みを語っていた。鈴木さんはその後に行われた予想トークステージや、実況放送のパドック解説にも出演するなどして、イベントを盛り上げていた。

 第10レースに行われた第1戦は、ステラインベレッタに騎乗した井上騎手が優勝。第12レースに行われた第2戦では、アポロストロングに騎乗した木幡巧也騎手が優勝した。この結果、JRA所属騎手のポイントでは、木幡巧也騎手が52ポイントで首位となり、2位は47ポイントの横山騎手。3位には42ポイントで井上騎手がランクインした。地方では第1戦で2着、第2戦でも3着に入着してポイントを上積みした山本騎手が75ポイントで首位に立った。以下、2位には54ポイントの吉井騎手、3位は48ポイントの岩本騎手となっている。

 第1戦を制した井上騎手は、「去年は1勝もできなかったどころか、3着以内にも入れなかったので、この勝利は嬉しいです。前走、この馬に騎乗した小林(靖幸)騎手から、様々なアドバイスもいただきましたし、状態も上向きだったので、いい時に騎乗させていただいたと思いました」と笑顔で語った。

 また第2戦を制した木幡巧也騎手は、「ここまで連勝を重ねてきていたように、馬の能力が抜けていましたし、馬に助けられた勝利だと思っています。ヤングジョッキーズシリーズはこれまで勝てていなかっただけに、ホッとしています。次もいい成績を残せるように頑張っていきたいです」と次のトライアルへ意欲を見せていた。

 注目を集めていた藤田菜七子騎手だが、第1戦はワカクイーン(牝6)に騎乗して7着。第2戦はセミプレナ(牝4)に騎乗したものの、ここでも7着に敗れている。次回の東日本地区における「ヤングジョッキーズトライアル」は、10月16日に川崎競馬場で開催される。