新設された北海道市場サマープレミアムセールの前日展示が18日、舞台となる北海道新ひだか町の北海道市場で行われ、多くの購買予定者、購買関係者らが足を運んで上場予定馬の下見を行った。

 サマープレミアムセールは、今年から新設された1歳馬の選抜市場。3月下旬の上場申込締切日までに申込のあった750頭を実馬検査と血統基準でふるいにかけ、約400頭を選抜。7月に行われたセレクションセールとサマープレミアムセールに振分けた。

 サマープレミアムセールの名簿掲載頭数は194頭。この日までに8頭の欠場が報告されており、186頭の(牡134頭、牝52頭)上場が予定されている。

 前日展示は午前10時にスタート。購買者はお目当ての馬がいる馬房前で自由に馬を引き出して吟味。比較展示は午後1時から上場予定馬を5班にわけて実施された。市場を主催する日高軽種馬農協の理事は「札幌競馬開催日にもかかわらず、たくさんの方に足を運んでいただき感謝いたします。幸い、天候にも恵まれそうですので活気ある市場が展開されることを期待します」と手応えを話してくれた。

 種牡馬別ではルーラーシップの12頭が最多。これに続くのはヘニーヒューズの11頭で、以下キズナの10頭、パイロの8頭と続く。

 今春の京成杯(G3)に勝ち、皐月賞(G1)3着ジェネラーレウーノの半弟「シャンハイロックの17」(父フリオーソ)や今年の東京ダービー勝ち馬ハセノパイロの半弟「タイキアヴェニュー29」(父ゴールドアリュール)今夏のラジオNIKKEI賞(G3)に勝ったメイショウテッコンの半妹「エーシンベロシティの2017」(父ゴールドアリュール)など兄姉が国内重賞を勝っているのは10頭。

 米国2冠牝馬を母に持つ「スポークンファーの2017」(牡、父エピファネイア)や、母がプロキオンSをレコード勝ちした「トシキャンディ17」(牝、父マジェスティックウォリアー)など母が重賞競走に勝っているのは6頭。選抜市場の名に相応しいラインアップになっている。

 せりは午前10時に開始。せりの模様はグリーンチャンネルでも生中継されるほか、JBISサーチによるライブ配信(You Tube/ニコニコ生放送)もある。