ブリーダーズGC(Jpn3)はラビットランがインから抜け出し優勝
8月16日、門別競馬場ではグランダム・ジャパン2018古馬シーズン第6戦目となる、スポーツニッポン杯第30回ブリーダーズGC(Jpn3)がダート2000mで行われた。
JRA所属馬5頭、大井競馬所属馬2頭、ホッカイドウ競馬8頭、全15頭の牝馬たちが熱い戦いを繰り広げた。
1.7倍の1番人気は交流重賞2勝馬、クイーンマンボ。2番人気は自己条件戦を勝ち上がり、J.モレイラ騎手の手綱に期待がかかるフォンターナリーリで3.6倍。3番人気は米国産の4歳馬、ラビットランで6.5倍と、例年通りJRA勢が人気を独占。迎え撃つホッカイドウ競馬所属馬からは、タイムビヨンド(7番人気)ら牝馬重賞勝ち馬が逆転を狙っていた。
大井競馬場から来場したトゥインクルファンファーレの生演奏でレースはスタート。ゆったりとした先行争いから、プリンシアコメータが押し出されるように先頭へ。クロスウィンド、フォンターナリーリ、ラビットラン、タイムビヨンドらがつづき、縦長の展開になった。マイペースで逃げるプリンシアコメータはペースを上げ後続を突き放しにかかるが、4コーナーを回ると内からラビットランが一気に抜き去り、4馬身差の圧勝劇でダート重賞初勝利を飾った。勝ち時計は2:05:6(曇・不良)2着にプリンシアコメータ、3馬身差の3着にクイーンマンボ。地元ホッカイドウ競馬の最先着は7着のアルティマウェポンという結果だった。
ラビットランを勝利に導いたM.デムーロ騎手は、表彰式のインタビューで「門別には何度か来ましたが初めて勝てて嬉しいです。この馬に乗ったのも久しぶり。ずっと落ち着いていましたし、スタート良く、直線ですーっと伸びましたから、成長を感じましたね」と振り返った。
毎年多くの注目を集める同レース、今年は昨年記録した一競走のレコードを1億4,196万9,500円上回る4億8,223万7,500円を記録した。
ラビットランは父Tapit、母Amelia、母の父Dixieland Bandという血統の米国産4歳牝馬。半弟には小倉2歳S(G3)勝ち馬のアサクサゲンキがいる。