浦河町で「うらかわ馬フェスタ2018」開催
馬産地では有名な馬のイベントで、「第33回シンザンフェスティバル」と「第52回浦河競馬祭」を合わせて「うらかわ馬フェスタ2018」として開催。会場のJRA日高育成牧場・施設内特設会場には、2日間で約5,500人が来場した。
「第33回シンザンフェスティバル」では、会場ステージで様々なプログラムが組まれ、来場者はジンギスカンを食べながら楽しんだ。お笑い芸人の「はなわ」、「シャンプーハット」によるライブでは、会場から笑いの声があふれ、「競馬グッズオークション(浦河競馬祭・主催)」では、昨今のG1馬エポカドーロやケイアイノーテック、ダノンプレミアムのグッズが出品され、実際の競走馬セールのような激しい競り合いが展開された。
28日には「ミスシンザン」の表彰があり、第32代として選ばれた上田好美さん、澤田悠さんが表彰を受けた。
29日には、無料ポニー馬車やキッズ冒険ランドなど、子供が喜ぶアトラクションがあり、JRAホースショーではアンダルシアンの華麗な演技や、JRAのキャラクター・ターフィーが自ら馬に乗り、障害飛越してみせた。まるでガチャピンのような勇敢なパフォーマンスに会場は沸いた。また、ターフィーは、優勝候補として期待を背負って「全日本馬キャラダービー」(馬のキャラクターによる徒競走)で浦河町のキャラクター「うららん」「かわたん」らと対決。途中で落鉄してしまい、ばんえい十勝のキャラクター「リッキー」に敗れた。
会場内では飲食の露店を中心に様々なブースが並び、ばんえい競馬のブースや、蹄鉄打ち実演、蹄鉄コースターづくり、新登場となるホッカイドウ競馬のVR映像コーナーがあった。BTCブースでは、木馬に乗って騎手気分を味わえる記念撮影のコーナーや、ウニモグ体験乗車、BTC調教施設見学が行われた。
「第52回浦河競馬祭」では、約10のレースが組まれ、実際の競馬さながらの迫力が観客を魅了した。ポニーやどさんこ、元競走馬が走り、5Rの「柏陽館特別」では人間がダ100mを疾走。インド人の参加者が見せ場たっぷりに上位独占し、近年の浦河らしいレースとなった。準メインの「浦河ダービー(ダ600m)」では、16頭立ての多頭数で、白熱した争いとなった。直線では、子供とまじってエントリーしたホッカイドウ競馬の五十嵐冬樹騎手が、娘のひなさんとともに馬群から抜け出し、最後は僅かにひなさんが先着。会場では五十嵐ファミリーの活躍に拍手が送られた。
メインの「シンザングランプリ」は地方重賞馬カキツバタロイヤルも参戦しての豪華版。準メインと合わせて「勝ち馬予想クイズ」も連動しており、観客は馬券を買うような気分で声援を送った。こちらは清水健一さん騎乗のラブフルーツが快勝し、新たな浦河G1馬となった。
「浦河競馬祭」を主催した浦河町軽種馬生産振興会青年部の高村祐太郎部長(高村牧場)は、「今年はお天気が良く、暑すぎるほどでしたね。年々、出走馬を揃えることが難しくて、レースが成立するかどうか心配でしたが、最終的には馬が揃って、盛り上がって安心しました。競馬グッズオークションでは、わざわざ遠方からいらっしゃった方も含めて、熱心に買ってくださいまして、本当に感謝です。浦河競馬祭は、馬を扱える人がいないとできないイベントで、馬産地の人手不足もあり、運営面では人の確保に知恵を絞らなければなりませんね。地域の皆さんには随所でご協力いただき、感謝申し上げます」と、振り返っていた。