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レインボーラインが優駿スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2018年07月31日
  • 来年から種牡馬として供用を開始するレインボーライン
    来年から種牡馬として供用を開始するレインボーライン
  • 霧雨の中、優駿スタリオンステーションに到着した
    霧雨の中、優駿スタリオンステーションに到着した
  • G1レースの常連として活躍した
    G1レースの常連として活躍した

 7月30日午前11時30分頃、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、来年から種牡馬として供用を開始するレインボーラインがスタッドインした。スタッドインには事務局(株)優駿の須崎孝治代表取締役社長や役員、職員、種馬場スタッフ、報道陣らが出迎え、第二の生活の前途を祝した。

 レインボーラインは父ステイゴールド、母レーゲンボーゲン、母の父フレンチデピュティという血統。牡5歳の鹿毛で、2013年4月1日に安平町早来源武にあるノーザンファームで産声を上げた。半姉には2010年のローズS(G2)に優勝したアニメイトバイオ、おじには2002年の兵庫ジュニアグランプリ(G3)に優勝したエースインザレースがいる。2014年のセレクトセール1歳セッションの上場番号1番で上場されると、54,000,000円(税込)で(有)三成社に落札された。

 レインボーラインの競走成績は22戦5勝。三田昌宏氏の所有馬、栗東の浅見秀一厩舎の管理馬として2015年8月に札幌でデビュー。2016年に京成杯(G3)に優勝するプロフェットに敗れたものの、3戦目で初勝利。3歳になるとアーリントンC(G3)でダンツプリウス以下を鼻差退けて重賞初制覇を飾った。秋は菊花賞(G1)でサトノダイヤモンドの2着に入る健闘を見せた。

 古馬になり不良馬場となった2017年の天皇賞(秋)(G1)は、13番人気ながらキタサンブラックの3着に入線。5歳になった今年、いよいよ本格化し阪神大賞典(G2)で約2年ぶりの重賞制覇を果たすと、続く天皇賞(春)(G1)では先に抜け出した一番人気のシュヴァルグランをゴール寸前に捉え待望のG1初制覇を成し遂げた。しかし、好事魔多し、ゴール入線後に故障を発症。一命は取りとめたが右前繋部浅屈腱不全断裂と診断され、6月6日付で競走馬登録を抹消し、種牡馬入りが決まった。

 種牡馬関係者はステイゴールドの後継として期待している。来年の種付料は未定。