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ノースクイーンCはジュエルクイーンが連覇達成

  • 2018年07月25日
  • アップトゥユーを交わし先頭へ躍り出るジュエルクイーン
    アップトゥユーを交わし先頭へ躍り出るジュエルクイーン
  • 人気に応え、連覇を達成した
    人気に応え、連覇を達成した
  • “ノースクイーン”に相応しい堂々とした振る舞い
    “ノースクイーン”に相応しい堂々とした振る舞い
  • 大勢の牧場スタッフも応援に駆けつけた
    大勢の牧場スタッフも応援に駆けつけた
  • 笑顔で記念撮影に収まる関係者のみなさん
    笑顔で記念撮影に収まる関係者のみなさん

 7月18日、門別競馬場ではグランダム・ジャパン2018シリーズ、古馬シーズン第3戦となる、第17回ノースクイーンC(H2)【シニスターミニスター賞】がダート1800mで行われた。

 今年は4歳から6歳までの牝馬9頭がエントリー。1番人気に推されたのは、昨年の覇者ジュエルクイーン。6歳になった今年も力は衰えず、北の女王の座は渡せない。2番人気は前走ヒダカソウCでジュエルクイーンら有力馬を一蹴、初重賞勝利を手にしたディナスティーア。3番人気はヒダカソウC2着の4歳馬、アップトゥユーが人気を集めた。

 スタンド前からのスタート、外からアップトゥユーが飛び出し、ヤマミダンス、内にジュエルクイーン、クオリティスタートがつづく。逃げるアップトゥユーは後続を引き離し、向こう正面では縦長の展開に。4コーナーを回り直線を向く頃にはジュエルクイーンがアップトゥユーを射程圏内に捕らえ、残り200mで抜き去ると4馬身の差を付け堂々と連覇のゴールを駆け抜けた。勝ち時計は1:54.4(曇・良)2着に最後まで粘ったアップトゥユー。そこから2馬身差の3着は、6番人気のノーブルサファイア。この3頭がブリーダーズゴールドカップ(Jpn3)への優先出走権を手にした。

 ノースクイーンC連覇を達成したジュエルクイーン、手綱を取った五十嵐冬樹騎手は「いつもとメンバーが違うし、その辺の力関係がわからなかったところが不安といえば不安でしたが、人気もありましたし、勝ててホッとしています。スタートは上手に出てくれて、先生からも「アップトゥユーを見ながら」という指示がありましたから番手で。直線では後ろから来る馬も気になりましたが、最後まで一生懸命走ってくれました」と頰を緩めた。

 管理する田中正二調教師は「前回は中間速めの調教をかけて、直前軽めに仕上げたのが良くなかったかなと思って今回はビシッといい状態に仕上げられました。とにかく先に行かなきゃダメだし、アップトゥユーについて行かなきゃダメと考えていましたので、思惑通りの展開で勝利を掴むことができましたね」と話した。次走はブリーダーズゴールドカップ(Jpn3)には出走せず、二連覇中の岩手、ビューチフル・ドリーマーCを目指すことになりそうだ。

 ジュエルクイーンは新ひだか町三石に位置する明治牧場のオーナーブリーディングホースで、父キンシャサノキセキ、母プラチナローズ、母の父クロフネという血統の6歳牝馬。祖母に98年のフラワーC(G3)優勝馬スギノキューティー、母プラチナローズは福島2歳S勝ち馬と、牝馬が活躍する一族だ。