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道営重賞・北斗盃はサザンヴィグラスが一冠目を制する

  • 2018年06月04日
  • 残り200m地点でも馬群はシルエットに近い
    残り200m地点でも馬群はシルエットに近い
  • 濃霧を切り裂いてサザンヴィグラスが一冠目を手にした
    濃霧を切り裂いてサザンヴィグラスが一冠目を手にした
  • 五十嵐騎手を労う川島洋人調教師
    五十嵐騎手を労う川島洋人調教師
  • 厩舎スタッフの苦労が実った瞬間だった
    厩舎スタッフの苦労が実った瞬間だった
  • 表彰式で、喜びを噛みしめる関係者の皆さん
    表彰式で、喜びを噛みしめる関係者の皆さん

 5月30日、門別競馬場では3歳クラシック第1弾となる第42回北斗盃(H3)【ダンカーク賞】がダート1600mの舞台で行われた。毎年開幕日に施行されていた同レースだが、前哨戦を使うなどゆとりのある日程を考慮し、例年より1ヶ月遅れた開催となった。

 今年は牡8頭、牝6頭のホッカイドウ競馬所属馬14頭で争われた。

 3.0倍の1番人気に推されたのは、2歳時栄冠賞、ブリーダーズゴールドジュニアCを連勝したサザンヴィグラス。オフシーズンは南関東・川崎競馬に移籍したものの、思ったような成績を上げられず、ホッカイドウ競馬三冠を目指し帰厩していた。3.8倍の2番人気は金沢のシンデレラC、ブロッサムC2着馬の牝馬、ビジネスライク。前哨戦を圧勝し、状態の良さを見込まれた形だ。3番人気も牝馬のクロスウィンドで4.0倍。昨年のブロッサムC勝ち馬であり、開幕後2走して3着→1着と仕上がりの良さをアピールしていた。

 スタート時刻が近づくにつれ、現れ始めた濃霧が刻々と競馬場全体を覆っていく中、レースはスタート。10番人気のエアーシャンクスが先手を奪い、サザンヴィグラス、ニッポンダエモン、ハーリーバーリー、ダモンデ、ビジネスライク辺りが後に続くも、ゴール板前からではその順序は目視できない。4コーナーを周り、直線に入ってもうっすら馬群が見える程度でどの馬が先頭なのか見当がつかない。残り200m地点で最内から1頭、別次元の脚で突き抜けてくる姿が見えた。サザンヴィグラスだ。後続を突き放し、7馬身差の圧勝劇で一冠目を手に入れた。勝ち時計は1:43:8(曇・良)2着はビジネスライク、そこから2馬身差の3着は7番人気のツルノシンが入り、波乱を演出した。

 サザンヴィグラスとのコンビで重賞3勝目を飾った五十嵐冬樹騎手は、昨年までの所属厩舎だった桑原義光調教師の勇退に伴い、今シーズンから川島洋人厩舎の所属となった。この勝利は、新しい所属厩舎での重賞初勝利でもあったのだ。「追い切りの時点でまだ少し重いかなと感じていましたが、返し馬での動きはよく、これならやれるだろうと自信を持って乗りました。道中はもう少し流れてくれることを期待しましたが、視界の悪さを嫌がったのか思いの外ペースが落ち着いてしまって、折り合いに苦労しましたね。今日の勝利は、川島調教師自ら馬に跨り、厩舎スタッフ一丸となってこの馬を勝たせたいという強い思いが実った結果だと思っています。今後に繋がる良い競馬をしてくれました」と笑顔を見せた。

 付きっ切りで調教を施した川島洋人調教師にとって、この馬に対する思いはひとしおだった。「この馬はもっとやれると信じていたので、南関での成績は不甲斐なく、絶対に立て直したいという思いは強かったですね。自分の持っている全てをこの馬に賭けてやろうと、2歳馬を馴致するような気持ちで一からやり直し、今日の結果に繋がってくれました。立ち直ってくれて本当に良かった。次走は北海優駿を予定しており、三冠を目指したいですね」と、力強く答えてくれた。

 サザンヴィグラスは、父サウスヴィグラス、母スプライトダンス、その父ダンスインザダークという血統の3歳牡馬。生産は日高町の株式会社カネツ牧場。近親に99年のエルムS(G3)3着馬で、中央・地方合わせて19勝をあげたリワードタイタンがいる。

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