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2018年フレッシュマンサイアーの初勝利はヴィットリオドーロ

  • 2018年05月09日
  • デビュー戦を勝利で飾ったイグナシオドーロ
    デビュー戦を勝利で飾ったイグナシオドーロ
  • 喜びの記念撮影
    喜びの記念撮影
  • アロースタッドで種牡馬生活を送るヴィットリオドーロ
    アロースタッドで種牡馬生活を送るヴィットリオドーロ

 5月2日、日高町富川にある門別競馬場において、ホッカイドウ競馬グランシャリオナイターの2歳新馬戦「JRA認定スーパーフレッシュチャレンジ競走Ⅰ(ダート1200m)」が行われ、ヴィットリオドーロ産駒のイグナシオドーロが逃げ切り勝ち。今年本邦初年度産駒がデビューする2018年フレッシュマンサイアー初勝利はヴィットリオドーロになった。

 このJRA認定スーパーフレッシュチャレンジ競走Ⅰの1着賞金は重賞並みの300万円。当初は4月18日に組まれていたが濃霧のためこの日に延期となり、仕切り直しの一戦となった。出走頭数は9頭から2頭が出走を取り消して7頭。レースは好スタートから先手を取った2番人気のイグナシオドーロが4コーナーでリードを広げ、2着のコパノワトソンに2馬身差を付けゴール。勝ちタイムは1分17秒6だった。

 デビュー勝ちしたイグナシオドーロは、父がヴィットリオドーロ、母がベラトリックス、母の父がスマートボーイという青鹿毛の2歳牡馬。角川秀樹厩舎の管理馬で馬主・生産とも新ひだか町静内のグランド牧場というオーナーブリーディングホースとなる。3月15日に行われた今年最初の競走能力・発走調教検査(ダート800m)では、1番時計となる50.4秒で駆け抜け、評判を呼んでいた馬でもある。

 勝利に導いた阿部龍騎手は「2番手でも競馬はできたのですが、スタートから反応が良かったので先頭に立ちました。最後は脚が止まりましたけど、この馬の持つ強い気持ちで乗り切った感じです。これからも順調にいってほしい」とコメントした。

 2018年フレッシュマンサイアー初勝利をあげたヴィットリオドーロは、父がアメリカの名種牡馬メダグリアドーロ、母が2003年の彩の国浦和記念(G2)、2002年のエルムS(G3)など重賞8勝のプリエミネンス、母の父がアフリートという血統。9歳黒鹿毛のアメリカ産馬で、2010年のセレクトセール1歳セッションにおいて、4,200万円(税込)で取り引きされた市場取引馬となる。おいには2017年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)優勝馬ハヤブサマカオーがいる。

 現役時代はH.H.シェイク・モハメド氏の所有馬として栗東の池江泰寿厩舎でデビューし、その後、美浦の高柳瑞樹厩舎へ移籍。12戦4勝の成績を残した。2015年に新ひだか町静内田原のアロースタッドで種牡馬入り。血統登録頭数わずか8頭の初年度産駒から、いきなり勝ち馬を送り出した。2018年度の種付条件は受胎条件20万円(10月10日迄に受胎確認後、10月末支払い。フリーリターン特約付)となっている。