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リオンディーズの初産駒が誕生

  • 2018年04月11日
  • ノーザンファームで生まれたリオンディーズ産駒
    ノーザンファームで生まれたリオンディーズ産駒
  • おじにはJpn1 2勝のベストウォーリア
    おじにはJpn1 2勝のベストウォーリア
  • 種牡馬2年目を迎えたリオンディーズ
    種牡馬2年目を迎えたリオンディーズ

 昨年より日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションにおいて種牡馬生活を送っているリオンディーズの初産駒が、安平町早来源武のノーザンファームで産声をあげた。

 1月16日に誕生した産駒は鹿毛の牝馬。母は、2014年、2015年の南部杯(Jpn1)、プロキオンS(G3)連覇、2013年のユニコーンS(G3)などダート重賞戦線で活躍を続けるベストウォーリアの半妹となる、フォンタネットポーで、母にとっても初めての産駒となる。

 出産にも立ち会った浮部敬志厩舎長は「初仔で牝馬にしては、立派で大きく生まれてきました。おとなしくて人懐っこく扱いやすいですね。血統的には芝でもダートでも大丈夫そうです。父はレースに行って荒々しい面があったのですが、産駒は安心してレースを見ていたいですので、このまま順調に成長してほしいですね」と期待をかけた。

 リオンディーズは父キングカメハメハ、母シーザリオ、母の父スペシャルウィークという血統のノーザンファーム生産馬。母は2005年のオークス(G1)、アメリカンオークス(G1)、フラワーC(G3)などを制した、2005年JRA賞最優秀3歳牝馬、最優秀父内国産馬で、本馬はその6番仔。半兄には2014年のジャパンC(G1)、2013年の菊花賞(G1)などを制覇したエピファネイアがいる。

 リオンディーズは(有)キャロットファームの所有馬、栗東の角居勝彦厩舎の管理馬として、2015年11月のメイクデビュー京都でデビュー。危なげなく初陣を飾ると続く朝日杯フューチュリティS(G1)も制し、デビュー2戦目でG1制覇という偉業を成し遂げ、2015年JRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。しかし、3歳秋に故障が判明し、わずか5戦2勝のキャリアで現役を引退。シンジケートが組まれ種牡馬入りした。

 生産地におけるリオンディーズの評価は大変高く、昨年は種牡馬入りのニュースが報じされると同時に種付け申し込みが殺到し満口。1年目から191頭の種付頭数を記録し、日高管内で供用される種牡馬で最も多い数字を残した。2年目となる今年は前年より種付料をアップしたにもかかわらず、1年目に続いて満口となっている。