馬産地ニュース

軽種馬育成調教センターがバスツアー

  • 2018年04月11日
  • 施設見学ツアーが実施された軽種馬育成調教センター
    施設見学ツアーが実施された軽種馬育成調教センター
  • イギリスのニューマーケットやフランスのシャンティに匹敵するグラス馬場を見学するツアー一行
    イギリスのニューマーケットやフランスのシャンティに匹敵するグラス馬場を見学するツアー一行
  • 研修に励む育成調教技術者養成研修の生徒たち
    研修に励む育成調教技術者養成研修の生徒たち

 4月10日、浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センター(大平俊明理事長)は、取材者向けBTC調教場施設見学バスツアーを実施した。

 このツアーは、毎年実施しているJRAの産地馬体検査前の時間を利用して、メディア関係者や町関係者を対象に、BTC調教場施設を知ってもらおうと企画。今年は産地馬体検査の取材に訪れた記者や浦河町職員など約10人が参加した。

 BTC調教場南門に集合したツアー一行は、小林光紀BTC業務部長の案内で施設を見学。1600m直線砂馬場や1200m直線砂馬場、屋内1000m直線ウッドチップ馬場、800mトラック砂馬場、芝2400mグラス坂路馬場、屋内1000m坂路ウッドチップ馬場といった施設の使い方や使用目的などに耳を傾けたほか、BTC調教場全体が見渡せる見晴らし台からの景色に圧倒されていた。

 また、ツアーではBTCが行う育成調教技術者養成研修の様子も視察。4月3日に開講したばかりの第36期生と、4月13日に修了式を迎える卒業間近の第35期生の研修に取り組む姿を見守り、研修の目的や内容、研修日課、年間スケジュールなど人材育成の必要性を理解した。

 BTC調教場は、世界に通用する強い馬づくりのために必要な育成面のレベルアップをめざし平成5年10月に開場。施設の総面積は1500haで、東京都渋谷区がすっぽり入る広さという。開場初日は3牧場でわずか13頭の利用頭数だったが、現在は約40の牧場が常時利用し、BTC調教場周辺には約1000馬房の育成厩舎があり、開場からの延べ利用頭数は間もなく300万頭に達する。

 利用馬からはこれまで、第69回日本ダービー(G1)優勝馬タニノギムレット、第63回菊花賞(G1)優勝馬ヒシミラクル、第72回皐月賞(G1)優勝馬ゴールドシップ、第75回菊花賞(G1)優勝馬トーホウジャッカルなど数多くのG1ホースが登場。また、エイシンヒカリやハナズゴールが海外のG1レースに優勝している。