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エイシンヒカリの半兄エーシンシャラクが九州で種牡馬入り

  • 2018年03月29日
  • 種牡馬入りが発表されたエーシンシャラク(写真提供:吉野牧場)
    種牡馬入りが発表されたエーシンシャラク(写真提供:吉野牧場)
  • 半弟にエイシンヒカリがいる良血馬(写真提供:吉野牧場)
    半弟にエイシンヒカリがいる良血馬(写真提供:吉野牧場)
  • 九州のタイキシャトル後継種牡馬として期待している(写真提供:吉野牧場)
    九州のタイキシャトル後継種牡馬として期待している(写真提供:吉野牧場)

 2015年の香港カップ(G1)、2016年のイスパーン賞(G1)を制し、昨年より種牡馬として活躍しているエイシンヒカリの半兄、エーシンシャラクの種牡馬入りが発表された。

 エーシンシャラクは父タイキシャトル、母キャタリナ、母の父Storm Catという血統の10歳馬。3歳時の2011年5月に園田競馬場でデビュー。同地で9戦7勝、2着1回、3着1回というほぼパーフェクトな成績を残し、4歳時にはJRAへ移籍。JRAでは芝1200mの中京スポニチ賞(1000万下)など2勝を挙げた。その後は地方競馬に再移籍し、9歳時の昨年は岩手競馬の重賞、早池峰スーパースプリントを制して念願の重賞制覇。10月のハーベストカップを最後に現役を退き、通算64戦20勝(うちJRA11戦2勝)と息の長い活躍を見せた。

 同馬を繋養する宮崎県の吉野牧場は生産・育成を行う傍ら、近年は功労馬の繋養やホースセラピーにも力を入れるなど九州では数少ない総合牧場で、同牧場の吉野新作代表によると「去年で父のタイキシャトルが種牡馬を引退しましたし、後継として活躍しているメイショウボーラーもエーシンシャラクと同じく母の父がストームキャットと血統背景が似ているので、九州でもタイキシャトルの後継種牡馬として根付いて欲しいですね。サンデーサイレンスの血が入ってないので配合相手も選びませんし、何といっても国内外で大活躍したエイシンヒカリの半兄ですから、活躍馬が出てきてもまったく不思議ないと思います。今年はすでに5~6頭の配合が決まっているので、どんな子が生まれてくるか今から楽しみでなりません」と早くも来年誕生予定の初年度産駒に期待を寄せていた。

 なお、本年度の種付料はプライベートとなっており、種付けに関する問い合わせは吉野牧場(08052420867)まで。