馬産地ニュース

「第69回さっぽろ雪まつり」で馬の氷像とイベント

  • 2018年02月09日
  • 札幌競馬場・制作の氷像「夢舞台」
    札幌競馬場・制作の氷像「夢舞台」
  • 小さい氷像も3基、公開している
    小さい氷像も3基、公開している
  • ホッカイドウ競馬ブース
    ホッカイドウ競馬ブース
  • 「VRでジョッキー体験」のPR新聞
    「VRでジョッキー体験」のPR新聞
  • VR映像で騎手気分を味わえる
    VR映像で騎手気分を味わえる

 北海道札幌市では2月5日~2月12日、「第69回さっぽろ雪まつり」が行われ、連日大勢の観光客でにぎわっている。

 開催地となっている大通会場、つどーむ会場、すすきの会場の3つのうち、大通会場(大通2丁目会場)では、JRA札幌競馬場制作の氷像があり、「夢舞台」と題した大きな氷像と、「誕生」、「成長」、「旅立ち」と題した小さな氷像が並んでいる。それぞれサラブレッドを表現していて、特有の繊細な脚の具合や、体のシャープなラインや筋肉、品のある顔立ちが丁寧に作られており、今にも動き出しそうな迫力がある。夜になるとライトアップショーとして、「夢舞台」の氷像が光と音の演出で楽しむことができる。札幌競馬場は、以前のさっぽろ雪まつりで、プロジェクションマッピングをしたことも好評で、今年もライトアップショーを目当てにしている地元競馬ファンが多く、SNSでもショーを話題とした投稿が増えている。

 また、大通会場(大通11丁目会場)ではホッカイドウ競馬のブースがあり、こちらではVR(バーチャル・リアリティ)映像による「VRでジョッキー体験」や、「お楽しみクイズラリー」、ホッカイドウ競馬オフィシャル応援ソングを歌う上杉周大さんによる「ミニライブ&ホッカイドウ競馬クイズ大会」(2月10日のみ)を実施している。

 中でも、VR映像による「VRでジョッキー体験」は人気で、連日、観光客や競馬ファン、ファミリーや若者が参加している。参加者は専用ゴーグルを着用すると、VR映像でホッカイドウ競馬のレースシーンを騎手目線で見ることができ、門別競馬場を疾走している気分を味わえる。

 レース映像の制作にあたっては、ホッカイドウ競馬の田中淳司調教師が全面協力し、2017年秋に実施。調教開始時間の前にスタンドやコースの照明をつけ、本番のレースさながらに人馬が駆け抜けた。VR映像の担当馬・騎手は、映像を楽しませることを考慮して走行しており、映像では、人馬が感じる砂のキックバックやスピード感、他の出走馬との距離感、直線でコースからのスタンドの眺めなど、騎手でなければ見られないポイントを随所に感じられる。

 北海道軽種馬振興公社の笠原鉄也専務理事は、「ホッカイドウ競馬の新規ファン開拓のために、常日頃、新しいアイデアを考えていまして、今回のVR映像は初めての試みで、未知な部分もありましたが、ぜひ実現させたいと思いました。出来上がりを見てみましたら、本当に門別競馬場を走っているような迫力があり、360度の視野を生かし、臨場感たっぷりです。最新技術を使った映像で、若者の関心を期待できそうですし、少しでもホッカイドウ競馬について知っていただけるキッカケになればと思っています」と、PRしている。

 同公社によれば、VR映像は初お披露目となった「さっぽろ雪まつり」以降も、ホッカイドウ競馬イベントで活用していく予定としている。