1月12日夕方、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに、今年から種牡馬として新たに繋養されることが決まったドリームバレンチノが、元気な姿でスタッドインした。

 ドリームバレンチノは牡11歳の青毛で、新冠町明和にあるビッグレッドファームの生産馬。2005年のドバイワールドC(G1)などを制したロージズインメイの初年度産駒で、2004年の小倉2歳S(G3)を制したコスモヴァレンチの初仔、母の父マイネルラヴという血統となる。

 ドリームバレンチノの競走成績は55戦12勝。セゾンレースホース(株)(現ライオンレースホース(株))の所有馬、栗東の加用正厩舎の管理馬として2009年10月に京都でデビュー。2戦目で初勝利をあげると芝短距離路線で台頭し、2012年の函館スプリントS(G3)でロードカナロア、パドトロワらを一蹴し重賞初制覇を飾った。2013年にはシルクロードS(G3)に優勝。その後はダート路線で新境地を開き、同年暮れの兵庫ゴールドトロフィー(Jpn3)を制覇。2014年にはJBCスプリント(Jpn1)を制して待望のビッグタイトルを手にした。2016年には東京盃(Jpn2)も制覇。2歳から10歳まで無事是名馬のお手本のように、大きな怪我もなく走り続け、4億9,483万8,000円もの賞金を稼いだ。

 種付料は受胎条件30万円(フリーリターン特約付き)。(株)ジェイエスは｢天候の影響でこちらへの移動日が1日延び、さらに函館の大雪により到着時間が2時間以上遅れましたが、問題なく入厩できて安心しました。ご覧のように冬毛ひとつなくとても毛づやも良くほれぼれする馬体をしています。2歳から10歳まで無事に走り抜いた丈夫な体、世界のロードカナロアに勝った実力、芝とダートで重賞を制覇した能力やスピード、成長力などが産駒に伝わってくれれば。ファンも多い馬ですから、種牡馬として頑張ってほしいです｣と期待した。