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イスラボニータが社台スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2018年01月05日
  • 種牡馬生活に入るイスラボニータ
    種牡馬生活に入るイスラボニータ
  • 元気な姿で社台スタリオンステーションに到着
    元気な姿で社台スタリオンステーションに到着
  • 2018年度の種付料は受胎条件150万円(フリーリターン特約付)
    2018年度の種付料は受胎条件150万円(フリーリターン特約付)

 12月29日午前6時50分頃、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、来年から新たに種牡馬として繋養されるイスラボニータが、生き生きとした姿でスタッドインした。

 スタッドインには種馬場スタッフや所縁の関係者が出迎え、長年にわたる歴戦の労をねぎらい、種牡馬入りの門出を祝った。

 イスラボニータは父フジキセキ、母イスラコジーン、母の父コジーンという牡7歳の黒鹿毛。浦河町の社台コーポレーション白老ファームの生産馬となる。

 イスラボニータの競走成績は25戦8勝。有限会社社台レースホースの所有馬、美浦の栗田博憲厩舎の管理馬として、2013年6月のメイクデビュー東京で新馬勝ち。2戦目の新潟2歳S(G3)は後の桜花賞馬ハープスターの切れ味に屈して2着に敗れたが、4戦目の東京スポーツ杯2歳S(G3)で後の日本ダービー馬ワンアンドオンリー、安田記念(G1)優勝馬サトノアラジンなどをレコードタイムで下して重賞初勝利をあげた。年が明けて3歳初戦の共同通信杯(G3)で重賞2勝目。続く皐月賞(G1)にも勝ち、フジキセキ産駒初のクラシックホースになった。日本ダービー(G1)はワンアンドオンリーの2着に惜敗。秋はセントライト記念(G2)を制すと、天皇賞(秋)(G1)へ向かい3着と善戦した。古馬になり惜しいレースが続いていたが、6歳となった2017年、4月のマイラーズC(G2)で2年7か月ぶりに重賞制覇。ラストランとなった12月23日の阪神C(G2)をレコードタイムで駆け抜け、有終の美を飾った。

 社台スタリオンステーション事務局は「デビューした2歳時と引退年となった6歳時にレコードタイムをマークするなど、大きな怪我もなく丈夫で長くG1戦線で活躍してくれました。体型や身のこなし、筋肉の質などは父のフジキセキに、皮膚の薄いところはその父のサンデーサイレンスに似たところがありますね。仕上がりの早さと高いスピード能力、クラシック戦線への適性と豊かな成長力、丈夫で健康な身体がイスラボニータの秀でたところと思います。しなやかで大きなストライドを生かした個性的な走法も大きな特長でした。良い配合をしてフジキセキの後継として活躍馬を送り出してほしいですね」と話した。2018年の種付料は受胎条件150万円(フリーリターン特約付)と発表されている。