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ヒストリカルがイーストスタッドにスタッドイン

  • 2017年11月27日
  • 小雪が舞う中、スタッドインしたヒストリカル
    小雪が舞う中、スタッドインしたヒストリカル
  • 元気な姿で繋養先に到着した
    元気な姿で繋養先に到着した
  • 種付料は受胎条件20万円か出生条件30万円
    種付料は受胎条件20万円か出生条件30万円

 11月25日午後2時過ぎ、浦河町西幌別にあるイーストスタッドに、来年から種牡馬として供用を開始するヒストリカルがスタッドインした。

 11月12日の福島記念(G3)3着を最後に、11月24日付で競走馬登録を抹消したヒストリカルのスタッドインには、イーストスタッドスタッフ、事務局(株)ジャパンレースホースエージェンシーの職員ら多くの関係者が出迎え、小雪が舞い落ちる中、種牡馬入りの門出を祝った。

 ヒストリカルは父ディープインパクト、母ブリリアントベリー、母の父ノーザンテーストという黒鹿毛8歳の牡馬。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、半兄には2009年の天皇賞(秋)(G1)など重賞9勝のカンパニー、2004年のアルゼンチン共和国杯(G2)を制覇したレニングラード、一族にはオーストラリアで今年のLKSマッキノンS(G1)、MRCトゥーラクH(G1)を制覇したトーセンスターダム、2011年の天皇賞(秋)(G1)などを制覇したトーセンジョーダンなど数多くの活躍馬がいる。

 近藤英子氏の所有馬、栗東の音無秀孝厩舎の所属馬として、2011年11月の京都2歳新馬戦でデビュー。初陣を飾ると5戦目となった2012年の毎日杯(G3)でスピルバーグらを退けて重賞初勝利をあげた。その後も重賞戦線で息の長い活躍を続け、通算成績は37戦5勝。

 イーストスタッドは「均整のとれた素晴らしい馬ですね。母系はオーストラリアでG1 2勝をあげたトーセンスターダムやトーセンジョーダンなど、多くの活躍馬がいるクラフティワイフにさかのぼるファミリーです。当スタッドにとってはディープインパクト産駒の初の後継種牡馬になります。良い準備をして種付シーズンを迎えたいです」と期待した。

 また、(株)ジャパンレースホースエージェンシーは、来年度の種付料を、受胎条件20万円(フリーリターン特約付)、出生条件30万円と発表した。