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ディーマジェスティがアロースタッドにスタッドイン

  • 2017年11月22日
  • 来年からアロースタッドで種牡馬となるディーマジェスティ
    来年からアロースタッドで種牡馬となるディーマジェスティ
  • 元気な姿でアロースタッドに到着
    元気な姿でアロースタッドに到着
  • 2016年の皐月賞(G1)をレースレコードで制した
    2016年の皐月賞(G1)をレースレコードで制した

 11月22日午前9時過ぎ、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに、来年から種牡馬として供用を開始するディーマジェスティがスタッドインした。

 スタッドインにはアロースタッドの岡田隆寛代表取締役社長や生産者である服部牧場の服部健太郎社長、服部和則会長、事務局(株)ジェイエスの職員など多くの関係者が出迎え、ディーマジェスティの門出を祝った。

 ディーマジェスティは父ディープインパクト、母エルメスティアラ、母の父ブライアンズタイムという鹿毛4歳の牡馬。新ひだか町静内神森にある服部牧場の生産馬で、半兄には2012年のニュージーランドトロフィー(G2)2着馬のセイクリットレーヴ、おばには2005年のステイヤーズS(G2)2着のエルノヴァ、一族には今年の京王杯2歳S(G2)優勝馬のタワーオブロンドン、1991年の英ダービー(G1)、愛ダービー(G1)、キングジョージ六世&クイーンエリザベスS(G1)などを制したジェネラス、1997年のマイラーズC(G2)などを制覇したオースミタイクーン、2006年の中京記念(G3)を制覇したマチカネオーラ、2000年の青葉賞(G3)を制覇したカーネギーダイアン、今年のフランスのサンタラリ賞(G1)を制覇したソーベツなど活躍馬多数のファミリーとなる。

 ディーマジェスティの競走成績は11戦4勝。嶋田賢氏の所有馬で美浦の二ノ宮敬宇厩舎の管理馬として2015年9月にデビュー。3戦目で初勝利を挙げると3歳初戦となった2015年の共同通信杯(G3)で重賞初制覇を飾った。続く3歳牡馬クラシック第一弾の皐月賞(G1)は、マカヒキ、サトノダイヤモンド、エアスピネル、リオンディーズらを相手に、強風の中、豪快な追い込みを決めて1分57秒9のレースレコードで優勝。ディープインパクト産駒初の皐月賞馬として競馬史に名を刻んだ。一番人気に支持された日本ダービー(G1)は上がり3ハロン33秒3の末脚を繰り出して、マカヒキ、サトノダイヤモンドから0.1秒差の3着に惜敗。秋には朝日杯セントライト記念(G2)を制し、数多いるディープインパクトのG1ウイナーの中でも、最重要距離ともいえる芝2000m部門を代表する一頭として耳目を集めた。

 2018年度の種付料は受胎条件100万円(フリーリターン特約付き)。すでにリース形式のシンジケートが結成されており、多くの配合申込み・問い合わせが寄せられているという。事務局(株)ジェイエスは「急きょの引退で体調面を心配しましたが、元気いっぱいなのでまずは無事に到着して安心しました。ディーマジェスティは活躍馬多数の名門ファミリーにサドラーズウェルズ、ブライアンズタイムという底力あふれる名種牡馬が代々配合されてきた、ディープインパクトのスピードと切れ味を受け継いだ、種牡馬として無限の可能性が広がる素晴らしい皐月賞馬です。このような名馬を管理することができ種牡馬入りに尽力していただいたオーナー関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。ファンも多く、生産者の方々の期待もひしひしと感じております。皆様のお力をお借りして種牡馬としての成功を祈っておりますので、応援のほどよろしくお願い申し上げます」とコメントした。