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胆振青年部グループが第4回研修会

  • 2017年11月21日
  • 研修会に招かれた3名の講師
    研修会に招かれた3名の講師
  • 挨拶する胆振軽種馬農業協同組合青年部吉田正志部長
    挨拶する胆振軽種馬農業協同組合青年部吉田正志部長
  • 本年最後の研修会には約40名が参加した
    本年最後の研修会には約40名が参加した

 11月20日、胆振軽種馬農業協同組合青年部グループは、苫小牧市若草町にある日胆農業会館3階会議室において、第4回研修会を開催した。

 この研修会は公益社団法人日本軽種馬協会が行う、平成29年度軽種馬経営高度化指導研修事業のグループ研修として実施。胆振青年部グループ研修は6月の実践研修、7月の座学研修、10月の座学・実践研修に続く4回目で、青年部員や胆振地区の生産者、牧場従業員など約40名が参加。本年度最後となる第4回研修会は、「サラブレッドの血統に関する研修会」をテーマに、講師とパネリストとして株式会社ミエスク代表取締役で血統評論家の栗山求氏、血統評論家の望田潤氏、有限会社社台コーポレーション事務局の細田直裕氏を招いた。

 研修会開催にあたり胆振軽種馬農業協同組合青年部の吉田正志部長は「今年最後のグループ研修となります。今日は第1回、第2回でお世話になった、栗山様、望田様、細田様に講師として再度来ていただきました。非常に豪華な布陣で来年に向けての配合、日本と海外のせりと主要レースの血統について勉強をしたいと思います」とあいさつした。

 講師の栗山氏は昭和43年青森県出身。平成2年に競馬通信社に入社。その後、フリーライターとして競馬雑誌への寄稿やテレビ、イベントに出演し、平成22年に株式会社ミエスクを設立。馬主や生産者への血統・配合コンサルタントや競馬予想のほか、今年からはグリーンチャンネル「競馬コンシェルジュ」のコンシェルジュとして活躍している。また、望田氏は昭和41年京都府出身。大学卒業後、日高大洋牧場、競馬通信社を経て現在はフリーの血統評論家として活躍。インターネットや競馬雑誌などで血統に関する文献を執筆している。栗山氏との共著「パーフェクト種牡馬辞典」シリーズは人気が高く、競馬ファンのみならず馬主や生産者からの信頼も厚い。細田氏は昭和42年神奈川県出身。平成4年に社台ファームへ入社し、翌平成5年から社台コーポレーション事務局。学生時代から海外のせりへ足を運び、現在も海外のせりや競馬、海外研修の引率などで年に何度も競馬主要国へ渡航している。

 研修会では3名の講師が秋のJRAG1レースの勝ち馬や海外主要レースの勝ち馬の血統構成を解説。今年行われたセレクトセール、北海道市場、アメリカのファシグティプトンセール、キーンランドセールでの高額取引馬の血統背景、来年から供用される新種牡馬の血統解説や参加した牧場の繁殖牝馬の配合アドバイスなどを行った。