馬産地ニュース

JBBAが2017年度軽種馬後継者研修開講式

  • 2017年11月07日
  • 日本軽種馬協会静内種馬場事務所2階で行われた開講式
    日本軽種馬協会静内種馬場事務所2階で行われた開講式
  • 敷地内にある輸出検疫施設を見学
    敷地内にある輸出検疫施設を見学
  • 種牡馬をモデルに馬を見るときのポイントを学んだ
    種牡馬をモデルに馬を見るときのポイントを学んだ
  • 講義は軽種馬生産育成技術者研修第39期生と一緒に受講した
    講義は軽種馬生産育成技術者研修第39期生と一緒に受講した

 11月6日、公益社団法人日本軽種馬協会(河野洋平会長理事)は、新ひだか町静内田原にある静内種馬場において、2017年度軽種馬後継者研修の開講式を行った。

 この研修は、我が国の競馬をより一層発展させ、生産界の期待に応えうる人材を養成するため、競走馬生産・育成に必要とされる基礎知識、馬の取り扱い、乗馬の基礎を習得するもの。競走馬の生産・育成牧場の後継者・家族、雇用するスタッドマネージャーなどを対象に、JRA日本中央競馬会の助成を得て、平成4年から開講している。すでに26年の歴史を有し、これまでに224名に上る後継者研修修了生を軽種馬生産界に送り出している。本年度の研修には、日高町、新ひだか町、浦河町の生産・育成牧場から男性5名、女性2名の合計7名が入講した。

 静内種馬場事務所2階で行われた開講式で中西信吾場長は「わが国は平成19年から、国際的に認められたパートⅠの競馬国となり、名実ともに競馬先進国の仲間入りを果たし、近年では日本産馬が、海外の競馬で活躍するような時代になりました。一方、軽種馬生産界では、せり市場の好調が一昨年より続いており、北海道市場においては、すべての市場で前年度を上回る成績を収め、はじめて年間総売り上げが百億円を超えました。これは生産者の皆様が強い馬づくりを目指して日々努力し研鑽を積んだ結果と思います。しかし、せり市場は好調でしたが、後継者不足の問題など、軽種馬生産界では多くの課題を抱えています。この状況を打開するためにも強い馬づくりはますます重要であり、そのためにはこの研修を受講される皆さんのような意欲的な方々が、優れた技術を身につけていくことが不可欠になっています。皆さまが本日から受ける研修内容は多岐にわたっており、馬の飼養管理や繁殖に関する幅広い知識などを最先端の講師にお願いし、わかりやすく研修していただきます。研修中はどうか健康に留意され、ホースマンとしての研鑽に努め、そして、現在厳しい状況にある生産界に新たな活力をもたらす原動力にぜひなってください」と河野会長理事の式辞を代読した。

 開講式を終えると7名の研修生は、静内種馬場の輸出検疫施設や軽種馬生産技術総合研修センターなどの施設やマクフィ、クリエイターⅡ、エスケンデレヤ、ケープブランコといった種牡馬を見学。施設の概要や使用目的、種牡馬のプロフィールや産駒の特徴、コンフォメーションの見方などについて説明を受けた。続いて、研修所講義室において、軽種馬生産育成技術者研修第39期生と一緒に講義を受講した。

 研修は11月6日から17日まで、月曜から金曜の10日間となっている。