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ブリーダーズGC(Jpn3)はマイティティーが早め先頭から押し切り勝ち

  • 2017年08月30日
  • 静内高校吹奏楽部による生ファンファーレ
    静内高校吹奏楽部による生ファンファーレ
  • マイティティーが重賞初勝利
    マイティティーが重賞初勝利
  • 生花のレイをかけられる
    生花のレイをかけられる
  • 駆けつけた大勢の関係者に祝福された
    駆けつけた大勢の関係者に祝福された
  • 表彰式の様子
    表彰式の様子

 8月17日、門別競馬場ではグランダム・ジャパン2017古馬シーズン第5戦目となる、スポーツニッポン杯第29回ブリーダーズゴールドカップ(Jpn3)がダート2000mで行われた。

 今回地方他地区からの参戦はなく、JRA所属馬5頭、ホッカイドウ競馬6頭、全11頭の牝馬たちが熱い戦いを繰り広げた。

 1番人気は関東オークス(Jpn2)を制した3歳馬、クイーンマンボ。2番人気はホッカイドウ競馬デビューから2歳重賞4勝をあげ、JRAに移籍したタイニーダンサー。3番人気は、重賞勝ちはないもののダート中距離で安定した成績を残している5歳馬スルターナと、例年通りJRA勢が人気上位を独占。迎え撃つホッカイドウ競馬所属馬からは、地元の牝馬重賞2連勝中のジュエルクイーンが5番人気に推され、地の利を生かし逆転優勝を狙っていた。

 恒例となった静内高校吹奏楽部の生ファンファーレでレースはスタート。ハナを主張するのはやはりこの馬、ビービーバーレル。マイティティー、タイニーダンサー、ステファニーラン、その後ろにクイーンマンボ、ジュエルクイーンといった体制で1コーナーに向かっていく。向こう正面に入るとビービーバーレルとマイティティーが後続を引き離し、3コーナー手前でビービーバーレルが脱落すると、6番人気のマイティティーが先頭に躍り出る。迫るクイーンマンボ、しかし差は縮まらず、マイティティーが重賞初勝利をあげた。勝ち時計は2:08:4(曇・重)。3/4馬身差の2着に1番人気のクイーンマンボ、6馬身差の3着はオージャイトが入線。地元最先着は5着のジュンアイノキミ(10番人気)という結果だった。

 前走からマイティティーの手綱を握る池添謙一騎手は表彰式でのインタビューで「レース前は、正直このメンバーでは勝つのは難しいかなという感じでしたが、砂を被らないように注意して、馬の行く気に任せた結果あの位置での競馬になりました。道中の手応えも良く、直線に入ってからはもしかしたら勝てるかもと一生懸命追いました。門別は何度も乗りに来ていますが、初めて重賞を勝てたので嬉しいですね」と話した。

 毎年多くの注目を集める同レース、今年は発売金額3億4,026万8,000円を記録し、1競走のレコードを更新した。

 マイティティーは父エンパイアメーカー、母チアズガディス、母の父フレンチデピュティという血統の5歳牝馬。祖母チアズグレイスは2000年の桜花賞馬で、生産は新ひだか町静内のフジワラファーム。