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オルフェーヴル初年度産駒がJRA初勝利

  • 2017年07月14日
  • 父にJRA初勝利をプレゼントしたクリノクーニング
    父にJRA初勝利をプレゼントしたクリノクーニング
  • レコードタイムで優勝と内容も濃い
    レコードタイムで優勝と内容も濃い
  • 社台スタリオンステーションに繋養されるオルフェーヴル
    社台スタリオンステーションに繋養されるオルフェーヴル

 7月9日、函館競馬場で行われた第5競走の2歳新馬戦「メイクデビュー函館(芝1800m)」において、2番人気のクリノクーニングがレコードタイムで優勝。この勝利で今年初年度産駒をデビューさせるオルフェーヴルは、記念すべき産駒のJRA初勝利を飾った。

 父にうれしいJRA初勝利をプレゼントしたクリノクーニングは、父オルフェーヴル、母クリノビスケット、母の父パラダイスクリークという血統の鹿毛の牡馬。栗本博晴氏の所有馬で栗東の須貝尚介厩舎の管理馬、様似町の様似渡辺牧場の生産馬となる。

 オルフェーヴルは現役時代、2歳から5歳まで走り、競走成績は21戦12勝2着6回3着1回。2010年8月新潟のデビュー戦を快勝。2011年のスプリングS(G2)で重賞初勝利をあげた。皐月賞(G1)は3馬身差で完勝。続く日本ダービー(G1)で2冠を達成した。秋には菊花賞(G1)も制し、史上7頭目の3冠馬となった。古馬初対戦となった暮れの有馬記念(G1)も優勝。2012年には宝塚記念(G1)、2013年には2度目の有馬記念(G1)制覇を果たした。

 2014年に安平町早来にある社台スタリオンステーションで種牡馬入り。初年度は244頭の繁殖牝馬と種付けし、153頭が血統登録されている。

 産駒のJRA初勝利に社台スタリオンステーションは「とてもうれしいですね。レコードタイムで勝てたのは良かったです。勝ったのがセレクトセール開催の前日だったので、最高のタイミングでした。そのセレクトセールでも1億円以上で取引された馬が出たように、宣伝効果は大きかったと思います。まだまだたくさんの産駒がデビューを控えています。これからの活躍を期待したいですね」と喜んだ。