軽種馬育成調教センターで北海道トレーニングセールのアナボリックステロイド検査
4月17日と19日、北海道市場を開設する日高軽種馬農業協同組合は、浦河町西舎にある軽種馬育成調教センターにおいて、北海道トレーニングセール上場馬のアナボリックステロイド検査を実施した。
北海道市場は2014年から、トレーニングセール上場馬に対し、上場馬の健全性確保と市場の公正運営のため、アナボリックステロイドの使用を禁止するとともに、外因性によるアナボリックステロイドの存在が判明したときには、上場を拒否している。幸い、これまでに陽性となった馬は出ていないという。
軽種馬調教育成センターでは、上場馬調教ビデオ撮影にあわせて検査を実施。2日間で約70頭が検査を受けた。
上場予定馬は調教ビデオの撮影の前後に検査会場に立ち寄よると、日高軽種馬農業協同組合の獣医師がマイクロチップ検査で実馬確認して血液を採取。その日のうちに検査を依頼する競走馬理化学研究所へ送付された。
アナボリックステロイドは筋肉増強作用や精神興奮作用を有する薬物。北海道市場では、エチルエストレノール、キンボロン、クロステボル、スタノゾロール、ダナゾール、テストステロンなどや17α-メチルステロイド類およびメテノロンならびに、これらのいずれかを有する含有する物(遊離する物を含む)とされている。