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スズカフェニックスが移動

  • 2016年10月25日
  • 住み慣れた馬房で出発のときを待つスズカフェニックス
    住み慣れた馬房で出発のときを待つスズカフェニックス
  • 観光シーズンには多くのファンが会いにきたという
    観光シーズンには多くのファンが会いにきたという
  • 今後はうらかわ優駿ビレッジAERUで余生を送る
    今後はうらかわ優駿ビレッジAERUで余生を送る

 10月24日、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドにおいて、2009年から種牡馬生活を送っていたスズカフェニックスが、種牡馬を引退して功労馬として余生を送ることになり、浦河町西舎にあるうらかわ優駿ビレッジAERUへ移動した。

 スズカフェニックスは父サンデーサイレンス、母ローズオブスズカ、母の父フェアリーキングという牡14歳の栗毛。平取町の稲原牧場生産馬で、一族にはドクターデヴィアスやシンコウキングがいる。

 スズカフェニックスの競走成績は29戦8勝。2007年に高松宮記念(G1)、阪神C(Jpn2)、東京新聞杯(G3)と重賞3勝をあげた。

 サンデーサイレンスの最後のスプリントG1ウイナーとして種牡馬入りすると、初年度産駒から2013年のNHKマイルC(G1)に優勝したマイネルホウオウを輩出。2年目産駒からは2014年のラジオNIKKEI賞(G3)3着のウインフェニックスを送り出した。

 スズカフェニックスを8年間管理したアロースタッドは「まだ14歳と若く、G1ウイナーを送り出した実績のある種牡馬を引退するのは、少し惜しい気もしますが、アエルにはかつて当種馬場で繋養したヒシマサルやウイニングチケットも功労馬として余生を送っているので、スズカフェニックスも元気に過ごしてほしいですね」と餞の言葉を送った。