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トーセンラーがブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動

  • 2016年09月08日
  • 馬房で馬運車の到着を待つトーセンラー
    馬房で馬運車の到着を待つトーセンラー
  • 厩舎を出た瞬間からカメラのシャッターの音が響いた
    厩舎を出た瞬間からカメラのシャッターの音が響いた
  • 来シーズンから2シーズン、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションで供用される
    来シーズンから2シーズン、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションで供用される

 9月5日、新ひだか町静内にあるレックススタッドで種牡馬生活を送っていたトーセンラーが、日高町門別にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動した。

 トーセンラーは父ディープインパクト、母プリンセスオリビア、母の父リシウスという8歳の牡馬。千歳市にある社台ファームの生産馬で、ディープインパクトの初年度産駒にあたり、全弟には2014年の天皇賞(秋)(G1)優勝馬スピルバーグがいる。

 トーセンラーの競走成績は25戦4勝。ダノンシャーク、コパノリチャード、サダムパテック、グランプリボスらを一蹴した2013年のマイルチャンピオンシップ(G1)、ジャスタウェイらを破った2013年の京都記念(G2)、後のクラシック3冠馬オルフェーヴルを退けた2011年のきさらぎ賞(G3)など、4勝すべてを京都競馬場であげる生粋の京都巧者としてならした。

 2015年からレックススタッドで種牡馬入り。2シーズンごとにブリーダーズ・スタリオン・ステーションと供用先をシャトルする取り決めにより移動した。

 移動日当日のレックススタッドは、偶然にも移動時間と見学時間が重なったため、多くのツアー客や一般見学者がトーセンラーの積み込みを見送り。厩舎から馬運車へ向かう姿にカメラのシャッターの音が響いた。

 トーセンラーを迎え入れたブリーダーズ・スタリオン・ステーションは「来シーズンから2シーズンの間、当スタリオンにて種付け業務を行うことになります。

 本馬は3つの重賞を制覇したほか、天皇賞(春)(G1)2着、菊花賞(G1)3着など距離を問わず活躍しました。また、兄弟には種牡馬アイルハヴアナザーの父フラワーアリー、天皇賞馬スピルバーグなどがおり、血統的魅力も高い1頭です。こちらへ到着してからも、すぐに落ち着き、健康状態も良好ですので、来シーズンへ向けてじっくり英気を養っていきたいと思います」と期待している。