馬産地ニュース

サダムパテックが韓国へ輸出

  • 2016年01月22日
  • 今年から韓国で種牡馬生活を送ることになったサダムパテック
    今年から韓国で種牡馬生活を送ることになったサダムパテック
  • 優駿スタリオンステーションを退厩
    優駿スタリオンステーションを退厩
  • 馬房に残されたサダムパテックの馬名プレート
    馬房に残されたサダムパテックの馬名プレート

 1月19日夜、2015年から新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬生活を送っていたサダムパテックが、今年から韓国で種牡馬入りするため、輸出検疫を受けていた白老町の日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設から韓国へ向かった。

 サダムパテックは1月11日に優駿スタリオンステーションを退厩して検疫入り。8日間の検疫を無事終えた。韓国へは山口県の下関港国際ターミナルからフェリーで渡り、釜山で入国検疫を受けるという。新たな繋養先は済州島にある緑原牧場。アドマイヤドン、オーロマイスター、マイネルセレクト、スパイキュール、イーグルカフェ、テスタマッタといった日本で活躍した競走馬が種牡馬生活を送っている牧場として知られている。

 サダムパテックは父フジキセキ、母サマーナイトシティ、母の父エリシオという血統の8歳の牡馬。白老町の社台コーポレーション白老ファームの生産馬で、2009年のセレクトセール1歳セッションにおいて12,600,000円(税込)で取引された市場取引馬となる。

 2歳から6歳まで競走生活を送り、競走成績は30戦6勝。2歳のデビューからすぐに頭角を現し、2010年の東京スポーツ杯2歳S(G3)で重賞初制覇を飾った。3歳の2011年には弥生賞(G2)に優勝。皐月賞(G1)はオルフェーヴルの2着に入った。古馬になってからも活躍を続け、2012年の京王杯スプリングC(G2)に優勝。秋にはマイルチャンピオンシップ(G1)を制して悲願のG1初制覇を成し遂げた。その後も58kgのトップハンデを背負いながら2014年の中京記念(G3)に勝利。デビュー3戦目から引退レースまで28戦連続で重賞レースに出走し続け「無事これ名馬」を体現した。

 関係者は韓国での活躍を祈っている。