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長距離重賞・ステイヤーズカップはクラグオーが父仔制覇

  • 2014年09月22日
  • 父母仔・姉弟でホッカイドウ競馬重賞馬となったクラグオー
    父母仔・姉弟でホッカイドウ競馬重賞馬となったクラグオー
  • 最後は堂山厩舎同士の競り合いとなった
    最後は堂山厩舎同士の競り合いとなった
  • 馬体重530kgで出走した
    馬体重530kgで出走した
  • 喜びの口取り写真
    喜びの口取り写真
  • 優勝馬関係者の皆さん
    優勝馬関係者の皆さん

 9月17日、門別競馬場では長距離重賞、第58回ステイヤーズカップ(H1)[アドマイヤムーン賞]が行われた。

 ダート2600mのマラソンレースに11頭が参戦。1番人気は過去JRA重賞で好走歴がある7歳馬モズで、休み明けとなった転入初戦を勝利で飾り、門別重賞初Vを狙う。今年の星雲賞(H2)の勝ち馬グッドグラッドが2番人気で、近走は5戦連続連対を果たしている。ホッカイドウ競馬3冠馬クラキンコの全弟で、上級戦で堅実に好走を重ねているクラグオーが3番人気、今回のレースと同距離・王冠賞(H2)を制して挑むスタンドアウトが4番人気に推された。

 レースは広いコースを約2周半。スタートから押して前に出たモズが主導権を握り、ニシノファイターが2番手、クラグオーも先団につけ、グッドグラッドは中団、出遅れたスーパーパワーは離れた最後方からレースを進める。流れはよどみなく、馬群は15馬身ほどになってホームストレッチを通過し、各馬折り合いに気を付けながら前半を折り返す。向正面に入って先に仕掛けたのはコスモアジルで、連れてスーパーパワーも進出し、後方からジワジワと押し上げる。3コーナー手前で逃げるモズの脚色が鈍り、かわってニシノファイターが先頭。クラグオー、グッドグラッドもすかさず追いかけ、前3頭が並ぶようにして直線に向く。最後の脚比べはニシノファイター、クラグオーがびっしり競り合い、グッドグラッドはやや遅れる。1ハロン以上続いた一騎打ちは最後までもつれたが、鞍上・宮崎光行騎手の叱咤激励に応え、クラグオーが1/2馬身差交わしてゴールした。2着はニシノファイターで堂山芳則厩舎のワン・ツー。堅実タイプのグッドグラッドが3着に食い下がった。勝ち時計は2分49秒8(重馬場)。

 表彰式及びFacebook「ホッカイドウ競馬をもりあげ隊!」の優勝インタビューに応じた宮崎騎手は、「優勝できて嬉しいです。初めてこのレースを勝つことができました。クラグオーはしぶとさとパワーがあり、長い距離の方が乗りやすいと思っていたので、自信を持って乗りました。レースは前に行く馬がわかっていたので、その後ろで折り合っていこうと考えていました。平均ペースで流れましたし、(2周目)3コーナーぐらいで勝てそうな手応えがあり、思い描いたようなパターンになりました。ホッカイドウ競馬の長距離重賞は少なく、2000mぐらいでも短いかもしれませんが、今後も活躍すると思います。」と、感想を語った。管理する堂山調教師はササノコバン(1994年)、クラキングオー(2001年、2002年)、カオリノーブル(2008年)、ビービーコモン(2013年)に続き、6度目の同レース制覇となった。

 クラグオーは父クラキングオー、母クラシャトル、母の父ワカオライデンという血統。倉見牧場のオーナーブリーディングホースで、同牧場が生産した重賞馬同士の配合として誕生した。門別競馬場に応援に駆けつけていた倉見利弘さんは、「これまでずっと良い走りをしてきましたが、重賞には手が届かなかったので、勝てて嬉しいです。父のクラキングオーも勝っているレースなので、父仔制覇となりました。全姉のクラキンコは母に似ていましたが、クラグオーは父に似ていて、長距離適性も父譲りでしょう。牧場で生まれた当時、この世代は牡馬が少なく、1歳時は放牧地1頭で育ちました。その分、やんちゃというか、我の強い面があり、扱いに苦労したことを覚えています。これで賞金を加算できたので、ファン投票の結果次第ですが、道営記念(H1)を目指したいと思います。」と、喜びを語っていた。

 昨年までホッカイドウ競馬を盛り上げた全姉クラキンコは、同牧場に里帰りして繁殖生活を始めている。初年度はキングズベストを無事受胎。倉見さんによると、体がふっくらし、競走馬の姿から徐々に繁殖牝馬らしくなってきたという。

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