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ホッカイドウ競馬の3冠馬クラキンコの優秀馬引退式が行われる

  • 2013年11月12日
  • 特製の馬服を着用して現れたクラキンコ
    特製の馬服を着用して現れたクラキンコ
  • ウイナーズサークルで現役最後の雄姿を見せた
    ウイナーズサークルで現役最後の雄姿を見せた
  • 大勢のファンが見守った
    大勢のファンが見守った
  • ファンから花束贈呈
    ファンから花束贈呈
  • 関係者の皆さん
    関係者の皆さん

 北海道2歳優駿(Jpn3)が行われた11月7日、ホッカイドウ競馬史上、牝馬として初めて3歳3冠を制した人気馬クラキンコの優秀馬引退式が行われた。

 同馬は、父クラキングオー、母クラシャトル、母の父ワカオライデンという血統の6歳牝馬。日高町の倉見牧場で生まれ、同牧場のオーナーブリーディングホースとして、北海道・堂山芳則厩舎からデビューし、2歳から6歳まで息長く走り抜いた。

 2歳時の能力検査では出走馬中最下位で通過し、デビュー戦は6番人気の低評価だったが、後の羽田盃優勝馬シーズザゴールドから0.3秒差の2着に入り、続く2戦目・3戦目と2連勝した。重賞初挑戦となったエーデルワイス賞(Jpn3)ではオノユウに敗れ、JRA初挑戦となった赤松賞(2歳500万)では後の3冠牝馬アパパネに敗れたものの、門別競馬場のファン・記者の間では「来季はこの馬が面白い」という評判が高まっていた。

 大方の予感通り、3歳時はクラキンコ・イヤーとも言える輝かしい実績を残した。大井で2戦を経て迎えた北斗盃(H2)を制すと、一気の距離延長にも対応して北海優駿(H1)で父母仔制覇の偉業を達成。牝馬重賞フロイラインC(H3)勝利をステップに迎えた3冠最終戦・王冠賞(H2)では、強力牡馬相手に4角先頭から押し切り、単勝1.4倍の1番人気に応えて堂々3冠を達成した。

 その後は主に古馬の中長距離重賞に参戦し、4歳時にコスモバルク記念(H2)、星雲賞(H2)、5歳時に星雲賞(H2)、6歳時にノースクイーンC(H2)を射止め、6歳時の水沢遠征をラストランに引退となった。通算成績は33戦12勝(うち重賞8勝)。レースで鞍上を務めた騎手は宮崎光行(11回)、小国博行(10回)、五十嵐冬樹(5回)、小嶋久輝(3回)、石崎駿(2回)、川原正一(1回)、吉田稔(1回)の7人を数えた。

 引退式は小雨の降る中、午後6時45分頃からウイナーズサークルで行われ、多くの観客が見守った。この日のために作られた赤い馬服を着たクラキンコが登場すると、待ち構えたファンが一斉にカメラを向けた。引退式には馬主・生産者の倉見利弘氏(倉見牧場代表)、堂山芳則調教師、宮崎光行騎手、赤井克明厩務員が出席し、現役時代のレースVTRを振り返った後、ファン代表の方々から花束を受け取った。パドックにはクラキンコの応援幕が2枚、名残を惜しむように掲げられていた。

 現役最後の雄姿を見届けた赤井克明厩務員は、「無事にこの日を迎えることができて良かったです。普段は扱いやすい馬で、良い信頼関係を築けました。手入れの時は安心して触れる馬です。いつもレースが迫ると敏感に察知して、グッと気合いが入りましたね。将来、もしキンコの仔に携われる機会があれば嬉しいです。この血統でまた重賞を獲りたいですね。」と、胸中を語ってくれた。

 クラキンコの父、母だけではなく、父の母、母の母も手がけた倉見利弘氏は万感の思いで引退式を終え、「無事に競走生活を終えることができ、ホッとしましたね。父のクラキングオーは故障して引退式では不在だったので、今回は人馬ともに参加できて良かったです。現役時代については、本当にいろいろな思い出がよぎります。よく走ってくれました。“お疲れさま。夢をありがとう”と、声をかけたいです。多くの方に愛されてきた馬で、今日の引退式もそうですが、ファンの皆さんの声援には感謝でいっぱいです。今後は牧場に里帰りし、繁殖牝馬となります。環境に慣れれば、母のクラシャトルと一緒に放牧する機会もあるでしょう。長い間、応援ありがとうございました。」と、安堵の表情で感想を語っていた。

 来季の交配に関しては、同馬がスタリオンシリーズ競走で獲得した権利を生かし、キングズベストを第1候補として考えているという。

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