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メジロモントレーが死亡

  • 2013年02月08日

 伊達市のレイクヴィラファームで余生を送っていたメジロモントレー(牝、父モガミ、母メジロクインシー、母の父フィディオン)が6日午後、老衰のために死亡した。27歳だった。

 同馬は、メジロマックイーンやメジロデュレンと同じく、浦河町の吉田堅さんの生産馬。現役時代は美浦の奥平真治厩舎に所属し、2歳夏に函館競馬場でデビュー。2戦目の新馬戦に勝利したあとは、やや勝ち味に遅い面も見せたが、距離伸びて末脚に磨きをかけてオークス(G1)5着。秋のクイーンS(G3)で重賞初制覇を飾った。その後は積極的に牡馬混合戦に出走し、金杯(G3)に優勝。その後は同年秋のアルゼンチン共和国杯(G2)でダービー2着馬リアルバースデーをやぶり、年明けのAJCC(G2)では同年天皇賞(秋)(G1)で2着するカリブソングを並ぶ間もなく差し切った。

 通算成績は21戦7勝(重賞4勝)。5歳秋の毎日王冠(G2)を最後に現役生活を引退し、メジロ牧場で繁殖入り。ダイオライト記念(G2)3着のメジロアトラス(せん、父メジロマックイーン)などを出したが、自身を超えるような産駒には恵まれなかった。

 同牧場の岩崎義久さんは「メジロチェイサー(メジロライアンの母、2011年10月死亡)、メジロビューティー(メジロドーベルの母、2011年12月死亡)と同じ放牧地で余生を送っていた姿が思い出として残っています。年齢を感じさせないくらいに元気でしたが、昨年末くらいから放牧地でも横になっている姿が多くみられるようになってきました。それでも、5日の午後に倒れるまでは最後まで旺盛な食欲と気の強さを見せていましたのが、メジロモントレーらしいところだったと思います。27歳。大往生だったと思います」と寂しそうに語り、「たくさんのファンの方に愛された馬でした。メジロモントレーのためにも、この馬に続くような馬を生産して、競馬場に送り出したいです」と気持ちを切り替えていた。