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グランリーオがローリングエッグスクラブステーブルに移動

  • 2012年11月19日
  • ローリングエッグスクラブステーブルに到着したグランリーオ
    ローリングエッグスクラブステーブルに到着したグランリーオ
  • みぞれまじりの雨の中での移動となった
    みぞれまじりの雨の中での移動となった
  • 厩舎へ入っていき疲れを癒した
    厩舎へ入っていき疲れを癒した
  • 数多くの重賞勝ち馬が余生を送るローリングエッグスクラブステーブル
    数多くの重賞勝ち馬が余生を送るローリングエッグスクラブステーブル

 2005年の中日新聞杯(G3)を制し、現役引退後は新冠町のにいかっぷホロシリ乗馬クラブなどで乗用馬として活躍していたグランリーオ(12歳)が、新ひだか町の功労馬施設「ローリングエッグスクラブステーブル」で余生を送ることになった。

 グランリーオは父サニーブライアン、母エステーローザ、母の父アンシェントタイムという血統。2000年5月7日生まれの静内・藤沢牧場生産馬で、2001年の北海道11月市場サラブレッド1歳において525万円で落札された市場取引馬となる。

 競走成績は58戦7勝。2002年12月にデビューするとコツコツと勝ち星を積み重ね、32戦目のフリーウェイSを勝ってオープン入り。続くエプソムC(G3)でスズノマーチの首差2着に健闘し、重賞でも通用する力を示すと、2005年の中日新聞杯(G3)で同年春にJRAに移籍してきた鞍上の柴山雄一騎手とともに重賞初制覇を遂げた。

 その後、勝利は途絶え管理した笹倉武久調教師の勇退にあわせて現役生活を引退。ホロシリ乗馬クラブでは上級者向けの乗用馬として利用者から愛されていた。今夏から石狩市の乗馬クラブへ移動していたが、生産者である藤沢牧場の藤沢澄雄さんが引取りを希望したところ快諾を得たため、藤沢さんが代表を務めるローリングエッグスクラブステーブルで功労馬として余生を送ることになった。

 みぞれまじりの雨が降る中、愛馬と久しぶりの対面を果たした藤沢雅子さんは「元気そうで安心しました。エプソムC(G3)はたまたま東京競馬場で観戦していて、あわやの2着になったときはゾクゾクした覚えがあります」と思い出話に花を咲かせていた。

 なお、ローリングエッグスクラブステーブルではテンジンショウグン、ビコーペガサス、タヤスアゲイン、プリンセススキーといった重賞勝ち馬たちも功労馬として繋養。かつての名馬たちの近況はローリングエッグスクラブステーブルの公式ホームページ(http://www3.plala.or.jp/rec-stable/)で確認できる。