馬産地ニュース

日高町から被災馬第2陣が南相馬市へ向けて出発

  • 2012年04月23日
  • 馬運車に乗り込むトーセンシャナオー
    馬運車に乗り込むトーセンシャナオー
  • マーベラスタイマーとの別れを惜しんだ
    マーベラスタイマーとの別れを惜しんだ
  • 馬運車に乗り込むナイスナイスナイス
    馬運車に乗り込むナイスナイスナイス

 昨年の東日本大震災で被災し、日高町へ一時避難していた馬たちの帰郷がスタートしている。4月13日の第1陣に続く第2陣は20日。この日は法理牧場に残されていた2002年のきさらぎ賞(G3)など重賞2勝のメジロマイヤー(13歳、父サクラバクシンオー)のほか、日高町家畜自衛防疫組合にけい養されていた1989年のきさらぎ賞(G3)など重賞2勝のナイスナイスナイス(26歳、父ナイスダンサー)、2006年のセントライト記念(G2)優勝馬トーセンシャナオー(9歳、父サンデーサイレンス)、1999年のアルゼンチン共和国杯(G2)、2000年の日経新春杯(G2)に勝ったマーベラスタイマー(18歳、父モガミ)などの重賞勝馬を含む7頭が午後5時、迎えに来た2台の馬運車に分かれ乗り込んだ。

 南相馬市で被災した馬の受け入れは、南相馬市と日高町が全国15市町村で構成されているホースサミット連絡協議会に加盟しており、日高町の三輪茂町長が会長を兼務していることから実現した。

 約8か月をともに過ごしたスタッフに見守られるように馬運車へと乗り込んだ馬たちは、苫小牧港からフェリーに乗りこみ、八戸港を経由して南相馬市へと移動する。

 見送りに来た日高町の職員は「南相馬市の本格的な復興はまだ先になると思いますが、この馬たちが野馬追を通して市民の方々に勇気を与える存在になってくれると嬉しいですね」と語った。