ホワイトマズルがレックススタッドに移動
12月13日、安平町の社台スタリオンステーションに繋養されていたホワイトマズル(牡21歳)が、新ひだか町のレックススタッドに移動した。来シーズンから新天地で種牡馬生活を続ける。
ホワイトマズルは父ダンシングブレーヴ、母フェアオブザファーズ、母の父エラマナムーという血統の英国産馬。同期には日本でも供用されたコマンダーインチーフ、テンビーなどがいる。
競走成績は2~4歳時、英仏伊米日17戦6勝。デビュー3戦目で初勝利を挙げると4連勝で伊ダービー(G1)を制覇した。
現役引退後の1995年から社台スタリオンステーションで種牡馬入り。供用2年目に受胎率が下がるアクシデントはあったが、その後は順調に回復。これまでに2007年の菊花賞(Jpn1)を制したアサクサキングス、2004年の天皇賞(春)(G1)を逃げ切ったイングランディーレ、2007年のシンガポール航空国際C(G1)に優勝したシャドウゲイト、2002年のオークス(G1)を勝ったスマイルトゥモローなどのG1ホースを初め、数多くの重賞ホースを送り出している。
繋養地の移動は12月7日に開かれたシンジケート総会において満場一致で決定。事務局も社台スタリオンステーションから(株)レックスへ移すことになった。
移動当日はレックススタッドの泉山義春場長が自らハンドルを握って馬運車を運転。社台スタリオンステーションスタッフからバトンを受け継いだ。1995年から17シーズンをともに過ごしたスタリオンスタッフは総出で見送り。「うちではトウカイテイオー、フジキセキと一緒に種牡馬入りした最古参の1頭でした。別れは辛いが新天地でも頑張って良い仔を送り出してほしい」と、長年の貢献に感謝するとともに、新生活にエールを贈った。
新たなパートナーを迎え入れたレックススタッドでは「実績ある種牡馬の移動を承諾してくださったシンジケート会員や関係者には感謝の気持ちでいっぱいです。来年は22歳と高齢になりますが、馬体も気持ちも若々しいのでまだまだ頑張ってくれると思います。こちらでも沢山種付けできるよう働きかけて、活躍馬を出すことで皆様の期待に応えたいです」と決意を新たにしていた。来シーズンの種付料は受胎確認後支払50万円となっている。