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アッミラーレがブリーダーズスタリオンステーションに移動する

  • 2011年10月11日
  • ブリーダーズスタリオンステーションに到着したアッミラーレ
    ブリーダーズスタリオンステーションに到着したアッミラーレ
  • 新天地にも動じず素晴らしい馬体を披露
    新天地にも動じず素晴らしい馬体を披露
  • 産駒数は少ないながらも多くの勝ち馬を輩出している
    産駒数は少ないながらも多くの勝ち馬を輩出している

 10月11日、浦河町のイーストスタッドに繋養されていたアッミラーレ(牡14歳)が、日高町のブリーダーズスタリオンステーションに移動した。来シーズンからは新天地で種牡馬生活を続ける。

 アッミラーレは父に大種牡馬サンデーサイレンス、母に米重賞レアパフュームS(G2)勝ち馬ダジルミージョリエ、母の父カールドナスクラという血統。同期にはアグネスフライト、エアシャカール、アグネスデジタルなどがいる。

 競走成績は18戦6勝。自在性とスピードを武器にデビュー3戦目から破竹の4連勝を達成するも、その後は喘鳴症を患い重賞制覇は叶わなかった。

 現役引退後の2004年に種牡馬入り。当初は個人所有だったが、生まれた産駒の評価が高かったことから供用3年目の2006年にシンジケートを結成。サンデーサイレンスの後継として人気を集めていた。

 2007年に産駒がデビューすると、JRAではチュニジアンブルーが3勝、セッカチセージ、オーゴンシャトル、トキノエクセレント、ショウナンアトム、ビッグヒーローらが2勝、NARではパフォーマンスが北斗盃、道営スプリントを制するなど、産駒は少ないながらも活躍。関係者の期待に応える活躍を見せていた。

 繋養先の変更はシンジケート解散によるもの。シンジケート会員だった(株)サラブレッドブリーダーズクラブが引き取ったことで、ブリーダーズスタリオンステーションに移動することになった。

 新天地への到着にはスタリオン関係者や現役時代からファンだったという競馬評論家の古谷剛彦氏も出迎え。古谷氏は「この馬が2勝目を挙げたレースを小倉競馬場で観戦してました。素晴らしいパフォーマンスだったのでとても印象に残ってます」と感慨深げだった。

 新たなパートナーを迎えいれた坂本教文主任は「種牡馬として完成された素晴らしい馬体をしてますね。数少ない産駒が走っているので生産者の方にもアピールしやすいです。来シーズンも繁殖牝馬がたくさん集まるようスタッフ一同頑張っていきたい」と白い歯を見せていた。