シーキングザダイヤが2歳新種牡馬初勝利
5月11日、門別競馬場で行われたホッカイドウ競馬の2歳新馬戦「JRA認定フレッシュチャレンジ競走(牝馬、ダート1000m、1着賞金170万円)」において、2歳新種牡馬シーキングザダイヤ産駒のシーキングブレーヴ(牝2歳、北海道・谷口常信厩舎)が優勝し、シーキングザダイヤは今年ファーストクロップがデビューするフレッシュマンサイアーの中で最初に勝ち星をあげた。
シーキングザダイヤは父ストームキャット、母シーキングザパール、母の父シーキングザゴールドという2001年生まれの鹿毛の米国産馬。母は日本調教馬として初めて海外G1モーリスドギース賞(G1)を制した女傑で、本馬はその初仔となる。
競走成績は30戦7勝。ニュージーランドトロフィー(G2)、彩の国浦和記念(Jpn2)、日本TV盃(G2)、アーリントンC(G3)、兵庫ゴールドトロフィー(G3)と重賞5勝を挙げたほか、フェブラリーS(G1)2着2回などG12着9回の記録を持つ。
現役引退後の2008年に新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬入り。1シーズン限りの供用であったが123頭に種付けし、現2歳は68頭が血統登録されている。2008年7月に米国へ輸出され、2009年からは米国で供用開始。現在は南米チリで種牡馬生活を送っている。
シーキングザダイヤの照会先だった(株)優駿では「1シーズンという条件付での種牡馬入りでしたが、生産者の方から予想以上の反響があったことを思い出します。血統は世界レベルでしたから種牡馬としての資質が備わっていたのでしょうね。こちらにいないのは残念ですが、こうやって産駒が走ってくれると嬉しいですね」と話していた。
今年、初産駒をデビューさせる2歳新種牡馬はアドマイヤムーン、ダイワメジャー、ケイムホーム、メイショウボーラー、オレハマッテルゼなど35頭。初年度産駒の活躍が今後の種牡馬生活を左右するだけに、これから各地で始まる2歳戦に産駒に注目する関係者は多い。