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ゴーカイがHBA門別種馬場から移動

  • 2010年10月07日
  • 馬運車に乗るゴーカイ
    馬運車に乗るゴーカイ
  • 日高SSに到着したゴーカイ
    日高SSに到着したゴーカイ

 9月30日、HBA門別競馬場に繋養されていたゴーカイ(牡17、父ジャッジアンジェルーチ)が、浦河・日高スタリオンステーションへと移動。同時に昭和36年から行われてきたHBAの種牡馬事業に幕が下りた。 

 最後の繋養馬となったゴーカイを運ぶ馬運車は午前中に厩舎の前へと到着。門別種馬場の山口幸敏場長などHBAの関係者が見守る中を、厩舎から姿を見せたゴーカイは、後ろを振り返ることなく馬運車に歩を進めていった。

 4年連続でリーディングサイアーに輝いたテスコボーイ、その後継種牡馬として、生産者からは「お助けボーイ」の評価も受けていたトウショウボーイなど、数々の名種牡馬を繋養。一時は日高管内で5つのスタリオンを運営していたHBAはあるが、民間スタリオンの増加に従って繋養種牡馬を減らしていき、ついには種牡馬事業の廃止を決定。9月一杯で門別種馬場も閉鎖されることになった。 

 既にテイエムオペラオーといった種牡馬は門別種馬場を離れており、今後は日高地区のスタリオンで繋養される予定となっている。見学時間が長いこともあり、時間を問わず多くの見学者が足を運んでいた人気スタリオンの閉鎖だけに、ファンからも惜しむ声が聞かれそうだ。 

 また、ゴーカイはその日の午後に日高スタリオンステーションへと到着。馬運車の移動による疲れもなく、新しい環境にも慣れた様子を見せていた。