馬産地ニュース

亡くなったスーパークリークの献花台が用意される

  • 2010年09月09日
  • 献花台
    献花台
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    献花台
  • 生前のスーパークリーク(2008年11月撮影)
    生前のスーパークリーク(2008年11月撮影)
  • 生前のスーパークリーク(2008年11月撮影)
    生前のスーパークリーク(2008年11月撮影)

 8月29日、天皇賞秋春制覇を成し遂げたスーパークリーク(門別町、柏台牧場生産)が老衰のため25歳で死亡した。昨年頃から食欲が減退。三好正義場長以下、日高スタリオンステーションのスタッフは馬が食べやすいようにと飼葉を工夫して一時は体調も上向きかけたが、オグリキャップ死亡のニュースが流れた7月上旬頃から再び悪化。スタッフらに見守られる中、静かに息を引き取った。

 現在、スーパークリークが生前過ごしていた厩舎の前には献花台が用意され、死亡のニュースを聞いたファンが足を運び、また花が贈られるなど変わらぬ同馬の人気を示している。正面にはスーパークリークの写真と放牧地の砂などが用意され、訪れるファンは在りし日の同馬を偲んでいる。日高スタリオンステーションでは、スーパークリークの支援団体「栗育会」の協力のもと、馬霊碑を建設する計画が持ち上がっている。

 スーパークリークは2歳12月にデビュー。体質が弱く、春のクラシックは不出走だったが、3番人気で出走した菊花賞(G1)を5馬身差で圧勝。武豊騎手にG1初勝利をもたらした。その後は天皇賞(秋)(G1)ではオグリキャップを封じ込め、天皇賞(春)(G1)ではイナリワンを退けるなど幾度も名勝負を繰り広げて、競馬ブームの立役者となった。通算成績は16戦8勝。]

 現役引退後は総額15億円でシンジケートが結成。種牡馬としても期待されたが、自身を超えるような活躍馬を出すには至らなかった。

 日高スタリオンステーションの三好正義氏場長は「スーパークリークは、腸炎による下痢や飼い食いの低下など、加齢によるものと思われる体調不良が今年6月ごろから続いており、経過をみながら治療を行っていましたが、昨日8月29日昼過ぎに容態が急変し、午後4時50分死亡いたしました。先日のオグリキャップに続く、一時代を築いた名馬の死亡をとても残念に思っています。スーパークリークの関係者ならびに同馬を応援してくださったファンの皆さまのご厚情に対し、深く感謝申し上げますとともに、同馬の冥福を心よりお祈りいたします。」というコメントを発表している。