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ドクタースパートらがJBBA静内種馬場へ移動

  • 2010年02月15日
  • JBBA那須種馬場からJBBA静内種馬場に移動したドクタースパート
    JBBA那須種馬場からJBBA静内種馬場に移動したドクタースパート
  • 同

  • 元気な姿を見せていた
    元気な姿を見せていた
  • ゆっくりと馬運車から降りるファストトパーズ
    ゆっくりと馬運車から降りるファストトパーズ
 栃木県のJBBA日本軽種馬協会那須種馬場で、功労馬として余生を送っていたドクタースパート(牡24歳、父ホスピタリティ)、ファストトパーズ(牡27歳、父ファーノース)、フラッシュオブスティール(牡27歳、父クリス)の3頭が2月13日、新ひだか町のJBBA静内種馬場に移動した。

 3頭はJBBA所有種牡馬。ドクタースパートは2000年シーズンを最後に、ファストトパースとフラッシュオブスティールは05年シーズンを最後に種牡馬を引退し、那須種馬場で余生を送っていた。

 高齢馬の輸送となるため、道中は細心の注意が払われました。馬運車には大量の切り草と薬品を用意。厩舎では快適な室温を保てるよう、ジェットヒーターをフル回転させた。

 到着を待つ中西信吾場長も「高齢になってからの移動は負担が大きい。ちゃんと歩けるかどうか。北海道の寒さも心配」と不安顔。全馬無事に馬房へ入り元気な姿を確認すると「体調を見て徐々に放牧をしていきます」とホッとした表情を浮かべた。

 繋養馬3頭の移動を終えた那須種馬場は3月末日付けで閉所が決まった。同種馬場は1963年開設。約3万3000㎡の敷地に6馬房を備え、北関東地方の馬産に貢献していたが、軽種馬生産状況の変化に伴い92年からは功労馬の休養施設になっていた。
取材班