馬産地ニュース

クラシック初戦連覇に喜ぶ馬産地日高

  • 2006年04月22日
  • メイショウサムソンの父オペラハウス~2月の展示会にて
    メイショウサムソンの父オペラハウス~2月の展示会にて
  • 日本軽種馬協会静内種馬場
    日本軽種馬協会静内種馬場
 当ホームページの「重賞ウィナー」取材記事で紹介しましたキストゥヘヴン(桜花賞GⅠ)と、メイショウサムソン(皐月賞GⅠ)は共に日高産駒。最近のクラシック戦線では、ディープインパクトやシーザリオなど胆振地区の活躍馬に押されていただけに、今年の初戦での、牝馬・牡馬の地元産駒の快挙に日高の生産者の表情も明るい。
 共に家族経営の牧場の生産馬だけに、激しい状況を迎えている日高の生産者に希望を持たす勝利とも言えるようだ。

 今回、皐月賞を制したメイショウサムソン号が、父オペラハウス、母父ダンシングブレーヴと、共にJBBAが日高に導入した種牡馬の産駒でしたので、2頭を管理している(ダンシングブレーヴはすでに死亡)JBBA静内種馬場に喜びの声を頂きました。
 同種馬場の遊佐獣医は「日本軽種馬協会ゆかりの血統の配合ですから、嬉しいですね。ダンシングブレーヴは種牡馬として多くの活躍馬を送り出していますし、母父での成績も良いです。オペラハウスも此処へ来てから、産駒のテイエムオペラオーに見るように父サドラーズウェルズの後継馬として大成功しています。メイショウサムソン号がこの血統から、ノーザンダンサーのS3×M4という(インブリードを持つ)血統であったのも、楽しみですね。」と。奇跡の配合が日高に“強い馬”を輩出させるという期待も膨らむ。

 本馬の生産者の林牧場では、先代の喜久治さんが「ダンシングブレーヴの肌が欲しい」と母マイヴィヴィアンを導入、現社長の孝輝さんの配合がオペラハウスと父と子で生産したGⅠ馬となる。
「オペラハウスの仔なので、距離が長くなってからが楽しみです。ダンシングブレーヴのここ一番の脚もありますから。」(遊佐獣医)と馬産地日高で多くの人がダービーを楽しみにしている。もちろん、正和山本牧場の生産馬キストゥへヴンのオークス連覇への期待や、他の有力馬の応援にも力が入る。楽しみになった今年のクラシック戦線です。

               4月20日取材 日高案内所