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ブリーダーズ・スタリオン・ステーションで2021年度種牡馬総合展示会

  • 2021年02月09日
  • 新種牡馬のフィエールマン
    新種牡馬のフィエールマン
  • 新入厩のジャスタウェイ
    新入厩のジャスタウェイ
  • フォーウィールドライブのビデオ上映
    フォーウィールドライブのビデオ上映
  • トリを務めたブラックタイド
    トリを務めたブラックタイド

 2月3日、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションにおいて、2021年度種牡馬総合展示会が開催された。

 本格的な繁殖シーズンが始まる前に行われる種牡馬展示会は、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションが今年の第1か所目。当日はマイナス8度で冷たい北風が吹くなか、多くの牧場関係者が集まった。

 最初にお披露目されたのは新種牡馬のフィエールマン。3歳時にはわずかキャリア4戦で菊花賞(G1)を制覇、4歳時にはキャリア6戦で天皇賞(春)(G1)を制覇、5歳時の昨年は史上5頭目となる天皇賞(春)(G1)連覇、天皇賞(秋)(G1)2着、有馬記念(G1)3着とG1競走において安定した成績を収め、JRA賞最優秀4歳以上牡馬に輝いたG1 3勝馬になる。進行役を務めた事務局(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブの遠藤幹常務取締役は「フィエールマンは私が管理した競走馬の中で群を抜いて風格と馬格、雰囲気があった馬です。勝ったレースから、みなさんはステイヤーを意識すると思いますが、中距離においてもきちっと折り合い、切れ味を発揮するタイプで、アーモンドアイの2着になった天皇賞(秋)(G1)は、本当に惜しいレースでした。気性も良く操縦性に優れています。必ずや、生産界において大きく貢献してくれる種牡馬になると思います」という管理した手塚貴久調教師のメッセージを伝えた。

 2頭目は新入厩馬のジャスタウェイを展示した。遠藤常務取締役は「産駒のダノンザキッドがホープフルS(G1)に優勝し、最優秀2歳牡馬に選出されました。本年のクラシック候補の筆頭に躍り出ております。今後の活躍に大いに期待が膨らみます」と産駒の活躍、そして自身の競走成績を解説し「世界を制覇したハーツクライの後継として不動の地位を築き、その持ち駒の多さからもさらなる種牡馬成績のアップが見込めます。種付料は受胎条件300万円フリーリターン対象ですが、かなりの数のお申し込み、みなさまから頂戴しております。この機会にジャスタウェイをどうぞよろしくお願いいたします」と話した。

 続いて、もう1頭の新種牡馬フォーウィールドライブを紹介。この日の展示会には間に合わなかったが、遠藤常務取締役は「フォーウィールドライブ、文字通り、4輪駆動のタフなスプリンターですが、現在アメリカで検疫中で、ブリーダーズ・スタリオン・ステーション到着は3月あたまの予定です。アメリカ三冠馬アメリカンファラオが送るブリーダーズカップウイナーということで、ブリーダーズカップジュヴェナイルターフスプリント(G2)、芝の5ハロンを圧倒的なスピードで圧勝したほか、2歳時3戦3勝をあげました。スプリント能力の高いアメリカンファラオの後継種牡馬です。3月の中旬には種付けを開始できると思います」と説明。会場ではフォーウィールドライブのビデオを上映した。

 その後は、初仔が当歳になるシュヴァルグランとアルアイン、初仔が1歳になるグレーターロンドン、産駒がデビューを迎えるコパノリッキー、再入厩馬のアンライバルドとトーセンラー、昨年産駒デビューのダノンシャーク、ラブリーデイ、リオンディーズ、実績馬のベルシャザール、ストロングリターン、ディープブリランテが展示され、トリはブラックタイドが務めた。