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サングラスがイーストスタッドにスタッドイン

  • 2020年12月28日
  • スタッドインしたサングラス
    スタッドインしたサングラス
  • 初めての環境にも落ち着いた様子
    初めての環境にも落ち着いた様子
  • スタチューオブリバティの後継として期待は大きい
    スタチューオブリバティの後継として期待は大きい

 12月24日午後1時すぎ、浦河町西幌別にあるイーストスタッドに、来年から種牡馬として新たに導入されるサングラスがスタッドインした。

 サングラスのスタッドインにはイーストスタッドの佐古田直樹マネージャーをはじめとしたスタッフ、事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシー、近隣の生産者、馬主関係者が出迎えて期待の新種牡馬の前途を祝った。

 サングラスは牡9歳の青鹿毛。浦河町杵臼にある冨岡博一氏の生産馬で、父はスタチューオブリバティ、母はノッティングギャル、母の父はダンスインザダークになる。

 サングラスは玉置潔氏の所有馬、栗東の谷潔厩舎の管理馬として競走生活を送り、59戦6勝2着3回3着2回。2013年7月の函館の2歳新馬戦でデビュー勝ち。その後はコンスタントにレースに出走し3歳夏までに3勝を挙げ、菊花賞(G1)にも駒を進めた。5歳になってからはダート戦をメインとしバレンタインSに勝利。2歳から9歳まで元気に走り続けた。12月20日のベテルギウスSがラストランとなった。

 父スタチューオブリバティは、ベルモントS(G1)などを制覇し、種牡馬としても活躍したレモンドロップキッドの半弟で、名種牡馬エーピーインディの近親。2008年から2012年までの5年間、イーストスタッドで種牡馬生活を送り、その後、元の所有者に買い戻されオーストラリアへ輸出された。日本ではサングラスのほか、2015年のセントウルS(G2)などを制覇したアクティブミノル、2019年の武蔵野S(G3)などを制覇したワンダーリーデル、2015年のカペラS(G3)などを制覇したキクノストームの父としても知られている。

 事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシーは、「馬運車から降りてから初めての環境にも動じない態度には感心しました。よほど度胸が据わっているのでしょう。姿かたちや顔つきは父のスタチューオブリバティによく似てますね。その父の産駒を後継種牡馬として迎え入れられたことはうれしい限りです。一頭でも多く種付けできれば。皆様、よろしくお願いいたします」と話した。

 来年の種付料は受胎条件20万円、出生条件30万円と発表されている。