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デビッドジュニアがJBBA静内種馬場に再入厩

  • 2020年12月24日
  • JBBA静内種馬場に復帰したデビッドジュニア
    JBBA静内種馬場に復帰したデビッドジュニア
  • 予定より1時間遅れも元気な姿で到着
    予定より1時間遅れも元気な姿で到着
  • 来年の種付条件は後払受胎後支払10万円
    来年の種付条件は後払受胎後支払10万円

 12月21日午前8時頃、新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会(JBBA、以下同)静内種馬場に、青森県上北郡七戸町にあるJBBA七戸種馬場から、デビッドジュニアが再入厩した。

 牡18歳栗毛のデビッドジュニアは、父がプレザントタップ、母がパラダイスリヴァー、母の父がアイリッシュリヴァーという血統のアメリカ産馬。現役時代はイギリス、アラブ首長国連邦、アメリカのレースに出走し、13戦7勝2着1回3着1回。2005年には英チャンピオンS(G1)、セレクトS(G3)などを制覇して欧州3歳中距離チャンピオンに、2006年にはエクリプスS(G1)、ドバイデューティフリー(G1)などを制覇して欧州古馬最高レイティングとなった。

 デビッドジュニアは現役引退後の2007年からJBBA静内種馬場で種牡馬入り。その後、2010年からは白老町社台にあったJBBA胆振種馬場で、2013年からJBBA七戸種馬場で繋養されていた。JBBA静内種馬場には2009年以来12シーズンぶりの復帰となる。

 父プレザントタップは1992年のアメリカの古馬チャンピオン。母はアメリカの芝チャンピオンで日本でも種牡馬として活躍したパラダイスクリークの全妹、さらに遡ると、アメリカの芝チャンピオンのシアトリカル、安田記念(G1)勝ち馬のタイキブリザードがいる母系で、JBBA種牡馬の中でも屈指の血統背景を持つ。

 青森からフェリーや高速道路を利用してJBBA静内種馬場に到着したデビッドジュニアは、降雪や道路状況の影響を受け、予定より1時間遅れになったにもかかわらず元気な様子で再入厩。出迎えた遊佐繁基場長や職員を安心させた。

 馬運車から降ろされ馬装を外されたデビッドジュニアは用意された馬房に入るとすぐにリラックス。思い出すかのようにJBBA静内種馬場からの景色を眺めた。

 遊佐場長は「久しぶりに再会しましたが変わらず元気で来年19歳になるとは思えないほど若々しい体つきをしていますね。日本では貴重なサイアーラインになります。1頭でも多くのご利用をよろしくお願いします」と話した。

 来年の種付条件は後払受胎後支払10万円になっている。