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オーヴァルエースがイーストスタッドにスタッドイン

  • 2020年12月15日
  • スタッドインしたオーヴァルエース
    スタッドインしたオーヴァルエース
  • 12月11日にイーストスタッドに到着した
    12月11日にイーストスタッドに到着した
  • 3戦3勝 負け知らずで種牡馬入り
    3戦3勝 負け知らずで種牡馬入り

 12月11日、浦河町西幌別にあるイーストスタッドに、来年から新たに種牡馬として供用を開始するオーヴァルエースが、関係者の出迎えを受けるなか、元気な姿でスタッドインした。

 オーヴァルエースは牡4歳の栗毛。父はヘニーヒューズ、母はアブラシオ、母の父はグラスワンダーという血統で、4代母シャダイターキンは1969年のオークス馬、一族には1992年の天皇賞(秋)(G1)、1991年の中京記念(G3)、小倉大賞典(G3)などを制覇したレッツゴーターキン、1988年の牝馬東京タイムズ杯(G3)を制覇したダイナアルテミス、2009年のフローラS(Jpn2)を制覇したディアジーナなどがいる。浦河町の梅田牧場の生産馬になる。

 オーヴァルエースは西森鶴氏や西森功氏の所有馬、美浦の高木登厩舎の管理馬として競走生活を送り、2018年11月のメイクデビュー東京でデビュー。見事一番人気に応えデビュー勝ちを収めた。2戦目は12月の中京の寒椿賞。こちらも1.5倍の圧倒的な一番人気に応え連勝。2歳時を2戦2勝の成績で終えた。3歳の始動となった2019年2月のヒヤシンスSでは、前年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)優勝馬デルマルーヴル、のちにケンタッキーダービー(G1)やベルモントS(G1)に挑戦し、2020年の名古屋グランプリ(Jpn2)などダートグレード競走を3連勝するマスターフェンサーを相手に優勝し、無傷の3連勝を決めた。その後は故障のため長期休養。復帰することなく10月24日付で競走馬登録を抹消し、3戦3勝の成績を残して現役生活にピリオドを打つことになった。

 来年の種付料は受胎条件30万円(フリーリターン特約付)または、出生条件50万円となっている。事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシーは「底を見せぬまま無敗で引退。その能力は計り知れないものがあります。ヘニーヒューズの後継としても期待は大きいです。現役の時に叶えられなかった夢を産駒に託したいです」と話した。