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アルバートが優駿スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2020年12月15日
  • スタッドインしたアルバート
    スタッドインしたアルバート
  • 元気な姿で優駿スタリオンステーションに到着
    元気な姿で優駿スタリオンステーションに到着
  • アドマイヤドンの貴重な後継種牡馬として期待されている
    アドマイヤドンの貴重な後継種牡馬として期待されている

 12月10日、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、来年から種牡馬として供用を開始するアルバートがスタッドインした。

 アルバートのスタッドインには飛渡清一優駿スタリオンステーション社長をはじめとした種馬場関係者が出迎え。馬運車から新天地に降り立ったアルバートは、不慣れな環境にも動じることなく堂々とした立ち居振る舞いを見せた。

 牡9歳栗毛のアルバートは、父がアドマイヤドン、母がフォルクローレ、母の父がダンスインザダークという血統。おじには2005年の京都新聞杯(G2)を制覇し日本ダービー(G1)ではディープインパクトの2着になり、2007年の京都大賞典(G2)や朝日チャレンジC(G3)を制覇したインティライミ、2007年の七夕賞(G3)や2006年の福島記念(G3)を制覇したサンバレンティン、おばには1998年の福島記念(G3)を制覇したオーバーザウォール、近親には2020年のエンプレス杯(Jpn2)、2019年のレディスプレリュード(Jpn2)、ブリーダーズゴールドC(Jpn3)などを制覇したアンデスクイーンなどがいる。安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で2012年のセレクトセールサラブレッド1歳において、3,150万円(税込)で林正道氏に購買された市場取引馬になる。

 アルバートは2歳から9歳まで現役を続け36戦9勝。2013年6月にデビューし、2戦目で初勝利。4歳夏に本格化を迎えると、破竹の4連勝で2015年のステイヤーズS(G2)を制し重賞初制覇を成し遂げた。その後は中長距離重賞戦線で活躍を続け、2016年、2017年もステイヤーズS(G2)を制し3連覇を達成。ほか、2017年のダイヤモンドS(G3)を含め、4つの長距離重賞を制覇した。

 12月5日のステイヤーズS(G2)がラストレース。翌6日に競走馬登録を抹消し、引退後は優駿スタリオンステーションで種牡馬生活を送ることになった。

 

 種付料は受胎条件50万円の予定。アドマイヤドンの後継種牡馬として関係者は期待している。