馬産地ニュース

リーチザクラウンがアロースタッドに再入厩

  • 2020年12月14日
  • アロースタッドに再入厩したリーチザクラウン
    アロースタッドに再入厩したリーチザクラウン
  • 2歳はすでに12頭が勝ち上がっている
    2歳はすでに12頭が勝ち上がっている
  • スタッフに見送られ社台スタリオンステーションを後にした
    スタッフに見送られ社台スタリオンステーションを後にした

 12月5日、安平町早来源武にある社台スタリオンに2017年から繋養されていたリーチザクラウンが、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに再入厩した。

 牡14歳青鹿毛のリーチザクラウンは、父がスペシャルウィーク、母がクラウンピース、母の父がシアトルスルーという千歳市の社台ファーム生産馬。現役時代は2歳から7歳時に26戦4勝。のちに伝説の新馬戦といわれる2008年10月の2歳新馬戦で翌年の皐月賞馬アンライバルドの2着。3着は女傑ブエナビスタ、4着は翌年の菊花賞馬スリーロールスだった。2戦目で後続に2.1秒差の大差をつけ初勝利。2009年のきさらぎ賞(G3)を逃げ切って重賞初制覇を飾った。日本ダービー(Jpn1)はロジユニヴァースの2着。古馬になってからは2010年のマイラーズC(G2)を制覇した。

 現役引退後の2013年にアロースタッドで種牡馬入り。その後、社台スタリオンステーションで4年間過ごし、再びアロースタッドで繋養されることになった。

 種牡馬としては2017年のシンザン記念(G3)を制覇したキョウヘイ、2017年のアルテミスS(G3)2着のサヤカチャン、2020年のファンタジーS(G3)4着のオプティミスモ、2017年の京王杯2歳S(G2)5着のニシノウララ、2017年のチャレンジC(G3)5着のスーパーマックスなどを送り出し、スペシャルウィークの後継種牡馬として活躍。本年デビューした2歳世代も好調で中央・地方合わせすでに12頭が勝ち上がっている。

 リーチザクラウンの退厩にはスタリオン関係者のほか、所有する西山牧場の山田研児場長も駆けつけ見送り。スタッフにねぎらいの言葉をかけられ、おとなしく馬運車に乗り込んだ。

 2021年の種付料は本年と変わらず50万円(受胎確認後9月末迄支払。フリーリターン特約付)に設定されている。