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ホッコータルマエが優駿スタリオンステーションに再入厩

  • 2020年12月14日
  • NARファーストシーズンサイアーランキング第1位のホッコータルマエ
    NARファーストシーズンサイアーランキング第1位のホッコータルマエ
  • 昨年は208頭に種付けした
    昨年は208頭に種付けした
  • 元気な姿で優駿スタリオンステーションへ向かった
    元気な姿で優駿スタリオンステーションへ向かった

 12月1日、浦河町西幌別にあるイーストスタッドに繋養されていたホッコータルマエが、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、2018年以来2年ぶりに再入厩した。

 再入厩はシンジケートの取り決めによるもの。2021年と2022年の2年間は優駿スタリオンステーションで種牡馬生活を送る。

 牡11歳鹿毛のホッコータルマエは、父がキングカメハメハ、母がマダムチェロキー、母の父がチェロキーランという血統。浦河町姉茶にある市川ファームの生産馬で2010年の北海道セレクションセールサラブレッド1歳において、15,750,000円(税込)で矢部幸一氏に購買された市場取引馬として知られる。

 現役時代は矢部幸一氏や北幸商事(株)の所有馬、栗東の西浦勝一厩舎の管理馬として競走生活を送り国内36戦17勝、海外3戦。2013年にはJBCクラシック(Jpn1)、東京大賞典(G1)、帝王賞(Jpn1)、かしわ記念(Jpn1)などを制してNARグランプリDグレード競走特別賞を、2014年にはチャンピオンズC(G1)、東京大賞典(G1)、川崎記念(Jpn1)などを制しNARグランプリDグレード競走特別賞とJRA賞最優秀ダートホースを、2015年には帝王賞(Jpn1)、川崎記念(Jpn1)などを制しNARグランプリDグレード競走特別賞を受賞。2016年は川崎記念(Jpn1)3年連続優勝を達成した。

 2017年に優駿スタリオンステーションで種牡馬入りし、2019年からはイーストスタッドで供用。キングカメハメハの後継として人気は高く、毎年100頭以上の繁殖牝馬が集まり、特に2019年は208頭に種付け。来年の種付料は受胎条件で150万円となっているが、すでに満口という。初年度産駒は本年デビュー。その中からモリノオーシャンはホッカイドウ競馬のブロッサムCを、ダイセンハッピーは名古屋競馬のゴールドウィング賞を制覇。NARファーストシーズンサイアーランキングは堂々の一位にランクする。

 2019年から2年間管理したイーストスタッドの佐古田直樹マネージャーは「良い状態で優駿スタリオン様へお渡しすることができました。来年もすでに満口ときいてます。体調に気を付けて元気に過ごしてほしいですね」と馬運車を見送った。