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ジャスタウェイがブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動

  • 2020年12月14日
  • ブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動したジャスタウェイ
    ブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動したジャスタウェイ
  • 保護用のバンテージを巻かれ出発の準備
    保護用のバンテージを巻かれ出発の準備
  • スタッフに見送られて馬運車に乗り込んだ
    スタッフに見送られて馬運車に乗り込んだ

 11月27日、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに繋養されていたジャスタウェイが、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動した。

 ジャスタウェイは父がハーツクライ、母がシビル、母の父がワイルドアゲインという牡11歳の鹿毛。浦河町にある社台コーポレーション白老ファームの生産馬で、日本競走馬協会が主催した2010年のセレクトセール1歳セッションにおいて、12,600,000円(税込)で大和屋暁氏に購買された市場取引馬になる。

 現役時代は、大和屋暁氏の所有馬、栗東の須貝尚介厩舎の管理馬として競走生活を送り、通算成績は22戦6勝2着6回3着1回。2012年のアーリントンC(G3)で重賞初制覇を飾ると、2013年の天皇賞(秋)(G1)でG1初制覇を成し遂げた。2014年は中山記念(G2)を快勝してUAEへ遠征し、ドバイデューティーフリー(G1)をレコード勝ちし、瞬く間にワールドベストレースホースランキングの首位に上り詰めた。帰国後は不良馬場の安田記念(G1)に優勝。この年のJRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞した。

 現役引退後は種牡馬として2015年から供用を開始し、2018年には総合&JRAファーストシーズンサイアーチャンピオンのタイトルを獲得。初年度産駒にはケンタッキーダービー(G1)やベルモントS(G1)に挑戦し、その後2020年のマーキュリーC(Jpn3)、白山大賞典(Jpn3)、名古屋グランプリ(Jpn2)と重賞3連勝を飾ったマスターフェンサー、2020年のシルクロードS(G3)に勝ち、スプリンターズS(G1)で3着となったアウィルアウェイ、2019年のチャレンジC(G3)で父に初の重賞をプレゼントしたロードマイウェイ、2020年の函館記念(G3)を制したアドマイヤジャスタなどが、2年目産駒には2020年のフィリーズレビュー(G2)を制したエーポス、3年目産駒にはデビュー2連勝で2020年の東京スポーツ杯2歳S(G3)を制したダノンザキッドがおり、これまでデビューした3世代すべてから重賞勝ち馬が誕生している。

 社台スタリオンステーションのスタッフに見送られて退厩したジャスタウェイは、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションの関係者が待つ新天地に到着。これまで以上の活躍が期待され出迎えられた。

 事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは「来年12歳とまだまだ若く、産駒も重賞戦線を賑わすなど、これからが楽しみな種牡馬。当スタリオン到着後の状態に問題はありませんので、今後は来年の種付シーズンへ向けて、新しい環境に慣らしながら準備を整えていきたいと思います」話した。来年の種付料は受胎条件300万円となっている。