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エーデルワイス賞(Jpn3)はソロユニットが重賞2連勝

  • 2020年10月19日
  • 直線半ば、後続を突き放すソロユニット
    直線半ば、後続を突き放すソロユニット
  • 4馬身差の圧勝でJpn3勝ちを収めた
    4馬身差の圧勝でJpn3勝ちを収めた
  • 笑顔で引き上げてくる関係者
    笑顔で引き上げてくる関係者
  • これで重賞2連勝、今後の楽しみが広がる
    これで重賞2連勝、今後の楽しみが広がる
  • オーナーと共に口取り写真に収まった
    オーナーと共に口取り写真に収まった

 グランダム・ジャパン2020・2歳シーズン第2戦となる交流重賞、第23回エーデルワイス賞(Jpn3)が10月15日、門別競馬場ダート1200mで争われた。

 ウワサノシブコが出走を取り消し、JRA所属馬4頭、ホッカイドウ競馬所属馬11頭計15頭の2歳牝馬がエントリー。

 2.3倍の1番人気は、リリーCを圧倒的な強さで制したホッカイドウ競馬所属のソロユニット。2番人気も地元勢。前走JRA札幌競馬場で行われたすずらん賞に挑戦、ハナ差2着と惜敗したクローリスノキセキで4.0倍。3番人気はすずらん賞勝ち馬、JRAのラストリージョで5.2倍と、近年ホッカイドウ競馬所属馬が好走しているだけに地元勢に人気が集まった。

 レースは、揃ったスタートからJRAのマウンテンムスメが先手を奪う。次いでマーサマイディア、ソロユニット、スマイルミュなどの地元馬が続いた。3コーナーを周り、逃げるマウンテンムスメに並びかけ、競り落とすマーサマイディア、その直後にいたソロユニットが僚馬に襲いかかる。直線に入り気合が付けられたソロユニットはぐんぐん伸び、独走のままゴールを駆け抜けた。勝ち時計は1分12秒2(曇・重)。4馬身差の2着にメンバー中上がり最速の脚で追い込んできたJRAのミコブラック、1馬身1/2差の3着はマーサマイディアという結果だった。

 先週の瑞穂賞に続き、2週連続重賞勝利となった阿部龍騎手は「馬の能力を発揮できる位置取りでレースができましたし、いつも真面目に、しっかり走ってくれる馬なので、今日も一生懸命頑張ってくれました。メンタル面は大人びたところを持っているものの、馬体はまだ成長途上という印象なので、これからどう成長してくれるか楽しみです」と期待を口にした。

 管理する角川秀樹調教師は「飼い食いはあまり良くないので思ったより身体にボリュームは出ませんでしたが、生まれ持った資質に魅力を感じています。次走はまだ未定ですが、距離は長くてもこなせると思うので楽しみが広がりますね」と声を弾ませた。

 ソロユニットは父アジアエクスプレス、母ヒバリエクスプレス、母の父アグネスデジタルという血統の2歳牝馬で、新冠町の村上雅規牧場のオーナーブリーディングホース。半姉アザワクが昨年の同レースを2着に惜敗していることもあり、姉のリベンジをも果たす結果となった。