馬産地ニュース

セプテンバーセールが開催される

  • 2020年09月28日
  • 最高価格馬「No.370アートリョウコ2019」
    最高価格馬「No.370アートリョウコ2019」
  • 高額第2位「No.189ロアジス2019」
    高額第2位「No.189ロアジス2019」
  • 高額第3位「No.298トールディクイント2019」
    高額第3位「No.298トールディクイント2019」
  • 高額第4位「No.293チアズスワロー2019」
    高額第4位「No.293チアズスワロー2019」
  • 高額第5位「No.180アンジュデュバン2019」
    高額第5位「No.180アンジュデュバン2019」
  • 視察に訪れた後藤理事長と
    視察に訪れた後藤理事長と

 9月22日から24日までの3日間、新ひだか町静内神森にある北海道市場で、日高軽種馬農業協同組合、胆振軽種馬農業協同組合、十勝軽種馬農業協同組合が主催する北海道市場セプテンバーセール2020が開催された。

 3日間で601頭(牡250頭、牝351頭)が上場し、うち売却頭数は451頭(牡196頭、牝255頭)。2日間開催だった昨年と単純な比較はできないが、上場頭数は109頭増で、売却頭数も88頭増。売却率75.04%は前年を1.26ポイント上回った。売却総額は2,211,220,000円で前年比613,360,000円増。平均価格も501,108円増の4,902,926円となった。

 最高価格取引馬は23日に上場された上場番号370番「アートリョウコ2019(牡、父ヴァンセンヌ)」(浦河町・大北牧場生産)。半兄バビットが直前に行われたセントライト記念(G2)を逃げ切り4連勝。菊花賞(G1)の有力候補に躍り出たことも大きく、激しいせりあいとなったがディアレストクラブ株式会社が27,500,000円で落札した。

 高額2位は22日に上場された上場番号189番「ロアジス2019」(牡、父シニスターミニスター」(むかわ町・上水牧場生産)。祖母のコーネリアが、ファレノプシスの半妹でキズナの半姉という血統。犬塚悠治郎氏が25,300,000円で競り合いを制した。

 高額3位は23日に上場された上場番号298番「トールディクイント2019」(牡、父キズナ)(新ひだか町・田中裕之氏生産)。祖母がイタリアの活躍馬で、近親にはジャパンカップ(G1)に勝ち、種牡馬として輸入されたファルブラヴがいる血統。母の父が世界的名種牡馬シーザスターズというのも評価された一因かもしれない。森中蕃氏が23,100,000円で落札している。

 高額4位は23日に上場された上場番号293番「チアズスワロー2019(牡、父ドゥラメンテ)」(新ひだか町・今牧場生産)。母のチアズスワローが、チアズブライトリー(七夕賞(G3)、京阪杯(G3))チアズメッセージ(京都牝馬S(G3))の半妹という血統。(株)カナヤマホールディングスが19,800,000円で競り落とした。

 高額5位は22日に上場された上場番号180番「アンジュデュバン2019(牡、父エピファネイア)」(日高町・荒井ファーム生産)。祖母マイネレーヌがコスモフォーチュン(北九州記念(G3))の全妹で、コスモプラチナ(マーメイドS(G3))の半妹という血統で、森中蕃氏が19,250,000円で競り合いを制した。

 木村貢市場長は「売却頭数、売却率、総売り上げが前年比増という結果には大変満足していますし、購買者の方々には感謝申し上げます。サマーセールの日程緩和を目的に新設したセプテンバーセールですが、今年は昨年比1日増というスケジュールを組むことができ、少しずつではありますが当初の目的に近づいていると思っていますが、やはり販売者側には少しでも高く売れる市場に馬を上場させたいという思いがあることも承知しています。その差をどうやって埋めていくかが、今後の課題だと思っています」と気を引き締めている。